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常に向上するように、作業改善、設備の増改設、生産ラインの改善等を推進することが重要ポイントである。

これらの目的達成のための機能として、生産計画と生産統制とがある。

(1) 生産計画

生産計画は工場全体の総合的な動き、つまり生産活動のあり方の基準を具体的に決めるものである。

工場における生産計画は営業部の受注、または販売予測により、生産数について、製造部と協議し、工場の能力を考慮してきめられる。

その結果、製造命令書が出され、これにより、工場の各部門の生産活動が開始される。

この生産活動は通常、長期計画、中期計画、短期計画の3段階に分けて実施され最終的には日程表として要約されるので上記3段階のことを大日程計画、中日程計画、小日程計画と呼ぶことが多い。

(i) 日程計画

日程計画とは工程計画で決定された作業を各職場、各作業者に割り当て、暦日時に合せた日程を計画することで、通常製品完了予定日ないしは納期から逆算して部品ごと、または製品別の基準日程を基に行う。

大日程計画

主として販売計画と生産計画の調整を目的とする大まかな計画である。

見込生産の場合は販売の計画または予測に対応して月別の生産量がきめられる。

注文生産の場合は受注契約が成立した段階でたてるもので、設計図ができていない場合が多く、過去の類似受注品の実績や出力、重量、長さ等の計画基準によって日程や工数を概算する。

中日程計画

この段階では数量、納期が確定するので、これに対する着手日程、必要材料等がきめられる。なおこの計画は材料の入手日程、生産工程に必要な日程の最も長い期間を考えて、2ケ月または3ケ月先の計画が必要である。普通日数のかかるいわゆる大物については数ケ月先まで計画をたてておき、日程を要しない小物については、大物の完成日程に合せ、必要時期の同期化を図って、着手の日程計画をたてる。

小日程計画

中日程計画において職場別に予定をきめるが、実際には日程が進むにつれて

? 見込み違い

? 材料の遅れ

 

 

 

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