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めるべきである。

試験部門は試験条件と使用条件が異なって、後で問題になることがないように、市場での使われ方をとり入れた試験標準を考えるなどの主体性が重要である。また、試験の方法には近年重要視されている信頼性試験を計画に入れることである。

ステップ(5) 試作品による設計品質の評価

設計に従って実際に試作品をつくり、これを試験することによってえられた結果が設計目標に一致するかどうか確認するのが評価である。

評価すべき設計品質の内容は製品の種類によって相違するが基本的にはつぎのような項目があげられる。

? 性能

? 信頼性・耐久性

? 経済性

? 取扱性・操縦性

? 製品安全性

? 居住性・無公害性

? 保守整備性

? 搭載性・据付性・運搬性

? 外観

? 法適合性

設計品質の評価にあたっては市場品質とは何かということ、すなわち消費者が感知し、重要視し、かつ選考の基準とするものは何かということを十分知ることが大切である。また今日では、製品安全性、および無公害性に関する評価を忘れてはならない。評価の組織としては評価を行なうのは人であるので組織化を考え、評価委員会などを構成して運用すべきである。

ステップ(6) 生産準備

生産準備ではいよいよ生産の本番に入ろうとするものである。試作過程において些細な問題として簡単な手直しですんだトラブルが、本生産においては根本的な生産体制の欠陥となり基本的にやり直す必要が生じ、多大の損害を出す結果となりかねない。従って万全な生産体制を完成することが生産準備の目的である。

生産準備の各分野としては

○ 資材・部品の調達

 

 

 

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