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これは極めて当然なことであるが、調査がある程度進むと調査計画に支障が出てくることがあり、たとえば必要な情報、回答がどうしても入手出来ないとか、調査の対象がなかなか見つからないなどである。また片寄った情報で誤った判断をすることがあり最も危険である。

調査内容の概要は

○ 新製品企画の背景、母体となる市場の要求事項とその動向

○ 他社競合製品の状況、動向

特に市場・使用者の要求品質、使用条件と環境、用途、使い方などは品質保証上重要な調査事項である。

ステップ(2) 新製品企画

通常一つの製品を開発するとき、市場調査などにより把握された市場・使用者の要求事項、その動向、競合他社商品の状況と動向などの市場情報分析結果にもとづいて製品企画がなされるが、その内容としては同業種の商品の性格・市場の状況・企業の体質・取り上げるテーマなどによりその内容も相違し、その重点の置きどころも異なってくるが一般には下記の事項があげられる。

? 需要分野

ねらう需要家(市場性・成長性)、総需要量、ライフサイクルなど

? 競合条件

? ねらいの品質

目標品質(要目・性能)、保証時間、セールスポイントなど

? 販売価格

? 販売および技術サービス方式

? 採算性

? 他の自社商品との関連

? その他

また製品の企画・評価を円滑に、かつ効率よく運営していくためには合理的な組織の設置も重要である。

ステップ(3) 設計

(1) 品質目標の設定

製品企画の段階で企画されたその製品の要求する真の特性に対し設計段階では、試作試験

・ 製造部門で管理可能な代用特性に変換することが、設計部門の重要な役割になる。またこ

 

 

 

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