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格では直接要求は見当たらない。しかし改善活動は品質保証の重要な要素であるので、企業においては取り上げて実行しておくことが大切である。

また、TQMの特徴である真の品質は、商品の企画段階で作り込まれるという考え方などが明示されていない。

従って、ISO9000シリーズ規格を導入するに当たって気を付けねばならないことは、この規格を如何に活用するかにある。自社のQCのレベルをよく見極めて、ISO9000シリーズ規格の要求事項に照らして、プラス指向により品質システムの再整備を行う道具として活用することが最も有効である。

? また、品質保証の方法論としては、検査重点、工程管理重点、新製品開発重点という歴史的発展過程を経て来た。

ISO9000シリーズは、品質システムを監査して、品質を保証する方法として、世界的に普及しつつある新しい方法論である。

国際化を目指す企業は、経済的・効率的にTQMの土台を強くして、そのうえでISO9000シリーズ規格の適応を、第三者に説明出来るようにしないと企業に利益をもたらさない。

ISO9000シリーズの国際規格は、使い方次第で品質システムのレベルアップにつながる。それは、会社の実力次第である。

いつの時代でもTQMがべ一スであり、TQMを確実に実行しておくことが基本である。

? 品質システムは製品の品質に影響するすべての活動に適用される。市場のニーズを明確にすることから始まり、製品やプロセスのライフサイクルのすべての段階を含んでいる。

主な活動としては次のとおりである。

a) マーケティング及び市場調査

b) 製品の設計及び開発

c) プロセスの計画及び開発

d) 購買

e) 生産又はサービス提供

f) 検証

g) 包装及び保管

h) 販売及び配送

i) 据付け及び使用開始

j) 技術支援及び付帯サービス

k) 販売後の活動

 

 

 

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