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ユーザヘの警告や教育を十分行うことであり、技術面の予防対策である。

PLDとは現在の業務に対し、法律面からチェックを行って、製造物責任を追求されないような体制を作り上げておくことや、法律的証拠となるような業務を整備しておく。又PL保険の契約により訴訟を受けた場合にも、これに対応出来るような体制を作っておく等事故発生時の対策のことである。

PLの観点から使用者の安全確保には、商品の安全性確保が優先することを念頭に置いて品質保証及び保証すべき品質を明確にして「安全性を最優先した品質保証活動により対処することが大切である。

 

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(2) 方針管理

企業が存続し発展していくためには、トップが決めた方針に全部門の社員がその同一目的に向って活動することがもっとも重要である。方針管理とは、経営方針を達成するための手段として制定された中・長期経営計画、あるいは年度方針を体系的に達成するすべての活動であって、職位ごとの部門別方針に展開・策定(Plan)して、実施(Do)し、結果を検討(Check)し、必要なアクション(Action)をとる一連の管理活動をいう。即ち、方針達成の阻害要因を解析し改善を行い現状打破の管理活動である。したがって結果にも関心を払いつつPDCAのサイクルを回すプロセスを重視する考え方で進めることが重要である。

(3) 機能別管理

品質管理には、部門内のタテの活動と部門間のヨコの活動がある。この部門間の活動が「機能別管理」といわれている。機能別管理は会社の全部門がそれぞれ自部門の業務について管理を行なっても総合力の発揮が出来ないので組織にヨコ糸を通そうというものである。多くの部門に及んでいる重要問題の解決や、全社的体質改善課題などは部門別管理では目標を達成出来ないことが多い。これらを解決するために機能別管理がある。

機能別管理を要約すると「全社的な立場から、品質、コスト、納期等の機能別に目標を定めて、各部門の業務をヨコに通して部門間の連携を強化し推進し、結果を全社的立場から評

 

 

 

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