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4 まとめ

本調査で見学した搭載船は水産高校の漁船連絡船であり、設計段階から配管スペースを確保しているため、比較的整然と計器類が配置されていたが、既存の船舶に脱硝システムを後から搭載するためには、配管上の問題を考慮しなければならないと思われる。 また、装置本体を設置するため、煙突部が通常の船舶に比べ1.5倍程度の大きさになっていることから、実用化に向けてはさらにシステムをコンパクトにする必要があると思われる。

さらには、本実験船の場合には主機関以外に発電用のディーゼルエンジンが2機搭載されており、これらからの排気管は主機関の排気管に沿って配置されているが、脱硝等はされていない。特に出入港時に排出されるNOxの低減を考えると、発電用機関の排ガス処理も今後処理することを考慮すべきである。

 

以上

 

 

 

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