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2.3.2 有望なNOxの吸着剤の選定

 

(1)種々の吸着剤の特徴

これまでに検討してきた結果から、有望と思われる吸着剤についての特徴を以下に示す。

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これまでの文献事例調査結果からは、ゼオライトに関するNO吸着の研究事例が豊富で、NO吸着量が大きく、排ガスからのNO吸着除去にも使用されている例が見られる。

また、複合酸化物系では荒井らにより報告されているBa-Cu-O系複合酸化物が理想的な模擬ガス条件下ではあるが実排ガスに近い濃度と流量のNOを100℃〜400℃でほぼ100%近く吸収しうることが知られている。

また、α-FeOOHやα-Fe2O3/ACF は極めて大きいNO吸着量を示すが、表中に示した安定性の問題は、船舶への搭載を考慮すると実用的ではない。

したがって、これらの中からゼオライトと複合酸化物の例として、銅イオン交換ゼオライトとBa-Cu-O化合物について、NO吸着量が実用上充分なレベルかどうかを以下に検討した。

 

 

 

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