日本財団 図書館


表5-1-2 ノルウェーにおける特徴的な造船関連機関・企業

 

○クバーナ・クレブン造船

多国籍企業、クバーナ・グループのノルウェーの拠点。ケミカル船、冷凍船等を建造するノルウェー最大の造船所。

○ウルステイン・ベルフト造船

ウルステイン・グループの中核的存在(グループ成立時の母体会社)。かつては石油サプライボート、最近では地震探査船の建造で有名。

○ラングステン造船

フェリー建造が中心。最近建造したフェリーでは、主機関排ガスのNOxの96%まで減少可能。

○サーラス社

長崎〜串木野に就航した50ノット旅客船のメーカ。

○Lund Mohr & Giaever-Enger社

設計コンサルタント会社。各社が共有できる設計支援システムの開発・運営を担当。

○舶用機器メーカは次の5グループが代表的。

・クバーナ(クバーナ・シップスイクィップメント/クバナー・ユーレカ[制御機 器、エンジニアリング等])

・ウルステイン(ベルゲン・ディーゼル、ノルウィンチ[甲板機械]他)

・スキャナ[プロペラ、バルブ・リモートコントロール等]

・マリタイム(プスネス[甲板機械]他)

・コングスバーグ(シムラッド[海底探査等]、ノルコントロール[ブリッジ等]他)

○ノルウェー船級協会(Det Norske Veritas, DNV)

船級業務を中心とするが、研究開発にも注力しており、共同研究開発プロジェクトの推進や管理も行っている。

○ノルウェー海洋工学研究所(MARINTEK)

ノルウェー科学技術大学と産業界の橋渡し役をしているSINTEFグループに属する独立研究開発会社。ノルウェー科学技術大学の海洋工学部と協力しながら、海洋関係の委託研究開発や共同研究開発プロジェクトに関与している。

 

(出所:各種資料よりMRI作成)

 

2)研究開発体制・事例

ノルウェーでは、政府関係ではノルウェー研究審議会(Norwegian Resarch Council)が中心となって、共同研究開発プロジェクトの企画・推進や予算配分を行っている。また、プロジェクトの企画においては、ノルウェー船主協会が影響力を持ち、実際の研究開発推進は中立的な立場にあるDNVやMARINTEKがまとめ役となって推進されている。

例えば、以下のような研究開発事例がある。

 

・顧客ニーズに対応した設計システム等の共同開発・営業を行うための企業連携(GFマリン[空調装置等]、ジェブセン&ローゼン[コントロールシステム等]、モーランド[アラームシステム/データロガー等]、テクノテルム[冷凍機等]、ジェト[バキュームトイレ等]の5社)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION