1.2.2 実施項目
平成8年度は以下の内容について実施した。
(1) 近代化設備の仕様の決定および開発
内航近代化実証船に採用する近代化設備の仕様の決定、開発および船舶への装備を行った。
(2) 船舶の建造中の調査
内航近代化実証船の建造に係わる指摘事項を調査した。
(3) 完成後の性能確認および中間評価
各種の試験実施、完成した船舶の性能確認および中間評価を行った。
平成9年度は以下の内容について実施した。
(1) 実船における実証試験計画の決定
内航近代化実証船に搭載した近代化設備の効果、問題点の把握等を行なうための実証試験計画を決定した。
(2) 就航中の乗船調査、聞き取り調査の実施と解析
就航中の実船の就航実績を収集するための機器の設定、乗船しての就航状態の調査、運航員の対する聞き取り調査等を実施し、解析した。
(3) 就航実績の評価と課題の抽出
就航実績から安全性、経済性を解析するとともに、今後の課題をまとめた。
また、本事業の成果を幅広く社会に周知、普及するために、公開講演会と内航近代化実証船の一般公開を広島地区で実施した。
なお、内航近代化実証船は499総トン型貨物船である。外観および主要目を図1-2-2、表1-2-1に示す。