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A. NOFOの組織上の特徴と役割

 

NOFOはノルウェー大陸棚の事業者の共同組織であり、独立した商業企業ではない。

"石油事業関連法"の中で、事業者は『生産免許を付与する際に、省は日常的事業管理を免許に沿って行う事業者を指名又は認定するものとする。』と明示されている。

現在、ノルウェー大陸棚の事業者は全てNOFOのメンバーである。NOFOに加入しない場合、事業者はNOF0と同等の機能を有する独自の組織を設立しなければならない。

NOFOの目的・役割は油汚染を防除するための緊急防災計画の確立及び維持である。これには購入及び賃借機材の共通の管理、油回収船の調整、人員、緊急防災計画の維持等が含まれる。

NOFOの緊急防災計画、機材の備蓄及び防除活動戦略が第一の目的とし優先すべきことは、上記の法に定められた活動に関わる大規模油流出事故の防除にある。即ち、石油産業によるノルウェー大陸棚での制御不能な油の暴噴やその他の大規模油流出事故である。

ノルウェー石油理事会、環境省及び保健理事会が発行した当該規則のガイドラインは、重大な油汚染に対する対応準備の認定基準を明記する。NOFOの活動について定めた基準は以下のとおりである。

a)8,000m3/日の油流出に対して、油汚染防除機材の25%が24時間以内に使用可能でなければならない。

b)8,000m3/日の油回収に対応する残りの油汚染防除機材は48時間以内に使用可能でなければならない。

NOFOの管理機関には次のものがある:

 

総会

総会はNOFOの全加入者を代表する。

総会に付託される責務の範囲は次のとおりである。

* 全協定事項の承認

* 予算の承認

* 会計の承認

* 年次報告書の承認

* 理事会、理事長、副理事長の選任

* 監査役の選任

* 選挙管理委員会の選任

* 全体計画・戦略の承認

 

理事会

理事会の責務は次のとおりである。

* 予算の立案

* 会計の立案

* 年次報告書の立案

* 全体計画・戦略の立案

* 代表理事の指名

 

 

 

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