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2. インドネシア共和国の概況

 

2-1 社会状況

インドネシアの95年における総人口は約1億9,476万人であり、中国(11億7,000万人)、インド(8億5,000万人)、アメリカ合衆国(2億5,000万人)に次ぎ、世界第4番目の人口大国である。

人口分布は著しく偏在しており、総面積の6.7%を占めるにすぎないジャワ島と、隣接しているマドゥラ島に全人口の59%にあたる1億1,473万人が住んでいる。これらの2島の地域は人口密度は900人/k?で世界でも有数の過密地帯となっているが、総面積の50%を占めるカリマンタン島とイリアンジャヤ島の人口密度はそれぞれ19人/k?、5人/k?の過疎地帯となっている(表2-1、図2-1参照)。

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インドネシアは赤道を挟み、5つの大きな島と30余りの群島グループ合わせて1万7,508の島々から成る。陸地面積は198.7万k?(日本の約5.2倍)、領海面積は790万k?(陸地面積の約4倍、ほぼヨーロッパ大陸に匹敵)であり、東西約5,000km、南北約1,700km(東京から沖縄までの距離に匹敵)と、世界で最大の群島国家である。

 

多民族国家インドネシアは、マレー系を中心に、全部で300余りの民族から構成されており、さらにマレー系は、ジャワ人(4,300万人)をはじめとして、スンダ人(2,000万人)、マレー人(600万人)、バタック人(400万人)、バリ人(200万人)などに分かれている。

 

 

 

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