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夕のミトウまで延びていました。60年以降は廃線しています。将来の方向は、この鉄道は外側の環状線につなげる予定です。この鉄道が各工業団地、及び開港をつなぎます。メコンデルタにつながるルート、ホーチミン市の各港につながるルート、下側の工業地区団地につながるルートです。また、将来この工業団地をさらに広げた場合は、鉄道を先まで拡張します。アジア貫通鉄道は、つまりASEAN各国を通る鉄道は、ここから北のほうに延びます。また、トゥアティエン及び新開発市街につながる鉄道をつくります。また、トゥアティエンからブンタウに鉄道が引かれる予定です。以上が主な幹線の鉄道ですが、続いて、都市内鉄道についてお話します。

市内を移動する旅客は、東西ルート、また、南北ルートに集中しています。都市交通の開発・戦略方向は、特に鉄道は、現在ある鉄道の上に高架鉄道をつくり、ホァンホァン地区を抜けて南に抜けるルートを考えています。このルートによって北側と南側に抜けることができます。これが高架の鉄道です。近くドイツによってフィジビリティースタディが行われ、この建設についての援助が予定されています。初めてのホーチミン市内鉄道になり、開発の突破口になります。

旅客輸送は、南北ルートに集中しています。特にタン・ソン・ニュット国際空港からの旅客です。したがって、地下鉄建設は、一番旅客の多いと予想される第1区から始まり、ホァンホァン地区を抜け、国際空港にまで至るルートを考えています。二つ目のルートは、大量の旅客が見込まれるチョロンを含む第5区から出るものです。フランスがタン・ソン・ニュエット空港から第1区を抜け、チョロンへ行くルートについて、フィジビリティースタディをします。2番目の地下鉄のルートは、トゥアティエンからトゥダウモットを抜けるルートです。将来トゥアティエン駅と一緒になる予定です。また、将来、この南北線と東西線をドンナイから北ハムニ駅によって交差させる計画があります。また、別の地下鉄のルートは、中心地から港のほうに抜け、ニャーベーに行くルートです。この北ニャーベーは、港のほうに台湾企業のBOTによる高速道路の計画があります。

続いて鉄道ですが、アンスオン空港から大きな観光地であるドンナイまで高速鉄道をつくります。現在ホーチミン市内の公共交通の問題を解決するために、既存の鉄道の整備と新しい鉄道の建設計画があり、ホーチミン市の鉄道交通について東欧、北欧、西欧諸国が関心を示しています。

現在、一番緊急の問題は、サイゴン川に架かる橋の問題です。現在、サイゴン川、ホーチミン市の部分では、唯一の橋がかかっています。現在は過積載の状態です。したがって、サイゴン川の架橋の建設を緊急に行われなければなりません。現在、第1区からトゥアティエン区に架かる橋、カムニ橋の投資を進めています。また、別の地点でサイゴン川を渡る橋のフジィビリティスタディが終わったところです。またフーミー地区で橋の投資を呼びかけています。これをつくると、この川を渡ることで環状線が完成し一つの円になります。日本大使館の方がいらっしゃるので、ぜひ日本の皆様にこの投資にご興味を持っていただく様お伝え下さい。

ビンチティエンなどの上のほうの地区は、比較的橋を渡すのは簡単ですが、今申し上げましたような地区は人口が集中しており、川を渡すことは困難になります。したがって、地下の橋を作りたいです。南のほうから発生しました道を第1区からベンゲイのルートを抜けてつくります。

私からは以上の計画の内容についてまとめて申し上げました。

現在、ホーチミン市の交通問題の解決は非常に複雑で困難です。これにかかる資金額は巨大なものになります。現在、イギリス政府から、ホーチミン市全体の都市計画についての研究プロジェクトを援助してもらっています。私どもとイギリスのMBA社が研究を行っております。本日申し上げましたこの開発は、今後研究を進め、補足する点が出てくると思います。

このセミナーに参加している日本の皆様方が、ぜひホーチミン市の発展について、研究などをしてくださるように、お考えいただけますように呼びかけたいと思います。

 

 

 

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