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2.1.2 測定実施日・実施場所

平成9年10月2日から同10月4日の間、沖縄県下地島空港において測定を行った。

2.1.3 使用機材

日本航空所有のボーイング式777型機、登録記号JA8983を使用した。

2.1.4 測定手順及び使用測定機器

測定方法は原則としてRTCA(米国無線技術委員会)文書番号DO-233(航空機内で使用する携帯用電子機器)で用いられた方法を採用した。手順の詳細を資料-Aに示す。

2.1.5 測定結果

2.1.5.1 経路損失

測定結果を表-2に示す。参考として今回の測定結果とRTCAのDO-233に記載されている各機種の経路損失データをまとめて表-3に示す。測定データの詳細は資料-Bに示す。

2.1.5.2 ケーブルヘの干渉

ケーブルヘの干渉に関する測定結果を表-4に示す。ケーブルヘの干渉測定は非常に近接した位置で電波を放射しているため敢えて累積確率のデータは作成していない。代わりに、定量的な考察が可能となるよう放射電力を1mWに換算したときのケーブルに干渉する電力・電圧を示してある。

2.1.6 考察

携帯用電子機器から放射される電波が航空機システムに影響を与えると仮定するならば、その経路は、?機体前方床下等に装着されている各種機器に直接電波が侵入、?機体内部に配線されている各種電線に干渉、?機体外部に装着されているアンテナで電波を受信、の三通りしかない。

航空機に搭載されている電子機器は少なくともRTCA/DO-160(改定記号としてA,B,C,Dがある。)の規格を満たしている。この規格の中に電磁波に対する感受性試験がある。この試験では、シールドルーム内に設置された機器に対して1m離れたところにあるアンテナから電界強

 

 

 

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