13 道路環境の点検
世論調査の結果をみると、歩行者が不満に思い、因っていることは、「歩道が歩きにくい(幅が狭い、段差が多い、障害物が多い等)」を挙げた人が35.6%で最高。施設関係では「歩道が少ない」23.6%、「照明、歩行者用の信号機が少ない」13.7%、「横断歩道が少ない」10.4%、「標識が見にくい分かりにくい」が8.7%で、道路環境についての不満や不安が相当多いことがわかります。わが国の道路環境は他の先進諸国に比較しても、かなり整備されていると思われますが、それでも歩行者の不満は以上のようですし、その声はなかなか関係機関には届きにくいと思われます。
そこで母の会が地域活動として、道路環境の点検を定期的に実施して、その結果を関係機関に報告することは非常に有意義なことです。また、母の会の会員がこの活動によって交通の仕組みを実際に経験することも貴重なことです。母の会として、歩行者の立場、自転車利用者の立場、またはドライバーの立場に立って、道路環境の点検を行ってください。
そのためのチェック・ポイントは、次のとおりです。
道路環境の点検は、事前に市町村および警察に連絡して、その指導の下に行うのが最も好ましいのです。点検の結果は、警察、国の出先事務所、都道府県、市町村、道路公団などに区分して、それぞれ担当部局に問題箇所について連絡してください。
道路環境のチェックポイント
母の会として道路環境を点検するとき、特に通学路、高齢者のための関連施設(老人ホーム、集会所、病院など)の周辺の道路、商店街などを重点においてください。そして、これらの道路に障害物がないか、安全施設等が整備されているか、舗装状態がよいかなどを点検します。
(1)障害物
?@歩行の障害になる放置物件はないか。
?A商店街などで、看板、商品棚などが障害になっていないか。
?B電柱などが障害になっていないか。
?C自転車などが放置されていないか。
?Dその他