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9 街頭活動

 

交通安全母の会が、すべての市町村の人々を対象として、交通安全運動を行うことは、交通安全思想を普及させ、さらに交通安全母の会の存在そのものを認識してもらうためにも重要です。活動形態からいって?@街頭での交通安全指導、?A宣伝車などでのPR、?Bパレード、?Cチラシなどの街頭配布などがあり、全市町村の全域で行う場合と、一定の地域を限って行う場合とがあります。

以下、街頭活動を行うときに留意すべきことを述べますが、その前に交通指導や交通安全指導にあたっている民間の方々の立場を説明します。

街頭での交通規制や交通指導は本来交通警察官の任務ですが、交通量の増大にともない交通警察官、交通巡視員のほか、民間の人々によって交通指導が行われています。市町村長などからの委嘱をうけている交通指導員、市町村教育委員会から委嘱され通学児童の誘導をしている愛称「緑のおばさん」は、法的規制の権限を持っていません。

交通安全母の会の会員活動は、どこからの委嘱もうけていないボランティア活動であり、法的権限は一切ありません。母の会会員のなかには交通指導員や「緑のおばさん」の委嘱を受けている方もいますが、母の会はこれらの制度と重複した形にはなっていません。従って母の会の街頭活動はすべて警察の指導のもとに行わねばなりません。

 

1 街頭での交通安全指導

 

通学児童の指導、交差点付近の事故多発地点での指導、 ドライバーへの呼びかけなどが母の会の街頭安全指導になりますが、実施の場合には、警察署と事前の協議を充分にし、街頭に出たら、安全な場所で、会員はグループになって交通警察官の指導のもとで行つてください。また、必ず黄色の帽子とタスキを身につけること、自分自身が交通事故にあわないことに充分注意してください。

 

2 宣伝車によるPR

 

全国交通安全運動の期間とか、県の交通安全の日には、広報車等での街頭活動が考えられますが、この場合も事前に通過する道順などについて警察と協議し、警察の指導の下に広報を行ってください。このときの呼びかけの言葉は、通過する地区にふさわしいものにする工夫が必要です。呼びかけの音量は騒音にならないようボリュームに注意してください。

 

 

 

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