4 地域活動の基本方針の決め方
1. 活動の対象
交通安全母の会の地域活動の対象は、大きく分けて2つあります。
1つは、全市民を対象とする交通安全活動で、全国交通安全運動、高齢者交通安全旬間、県または市町村の交通安全の日、キャラバン隊の訪問などの主要行事のとき、または一般的な街頭活動や広報活動などです。また、道路環境の点検もこの中に入ります。
2つは、地域の交通事故の発生状況を分析して、運動をより効果的にするために活動の対象者を絞り込んで運動を展開するものです。
全市民を対象とする運動は、範囲が広がるために、広報内容は一般的なものとなり、交通安全意識の高揚に主眼がおかれます。これに対して、対象者を限定して行う活動は、範囲が狭くなるためその対象者に適合したきめ細かい広報や話し合いができます。母の会はこの2つの対象向け運動をうまく組み合わせて実施してください。
なお、 1にあげた広域の交通安全運動には、政府や県の運動方針が決定されていますが、市町村の母の会は、地域の特殊事情もこれに付け加えて、運動を展開してください。ある地域では世論調査を行い、その結果を活動計画にとり入れています。母の会が気がつかなかった視点からの交通安全対策が生まれてくることもあり、一般市民の交通安全への意識を高めるためにも大きな効果があるでしょう。
2. 活動の形態
交通安全母の会の地域活動について、その活動の形態には次のものが考えられます。
(1)世帯訪問
(2)施設訪問
(3)街頭活動
(4)講習会などの集会
(5)イベント
(6)広報活動
(7)道路環境の点検