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3 交通安全母の会の組織と運営

 

1 交通安全母の会の組織の経緯

 

(社)全国交通安全母の会連合会は、昭和49年に23の都県に既存の婦人団体を母体として全国組織として結成され、それから22年を経過した平成8年には、47都道府県に結成されている母の会の会員総数は約640万人となっています。結成時には交通安全母の会を中心に組織された県もあれば、PTA、地域婦人連合会、交通安全協会婦人部を中心に組織された県もありました。しかし、組織母体がどうであれ、交通安全を達成しようという目的は、どの団体にも一貫して共通なものでした。今後も交通安全という目的に共鳴して、ともに活動していく各種婦人団体を結合し、組織化していくことが重要です。

母の会の「交通安全は家庭から」の基本認識を実践していくためには、全国の母親がこの運動に参加することが望まれます。すでに、全国交通安全母の会に加入している県交通安全母の会でも、まだ未組織の市町村が平均で約17%ありますのでなるべく早い時期に全市町村に母の会が結成されることを期待します。また、既に結成されている市町村交母では、会員を増加させることが望まれます。市町村によっては、全戸加入の母の会もあります。また、市町村交母が結成されて活動していながら、まだ県交母が結成されていない県は、早急に県交母を組織することが必要です。ただ、組織を拡大していくについては、交通安全母の会は基本的にボランティア運動であるため、上からの指示・命令によって組織を拡大するのではなく、関係機関や団体などとよく話し合い、相互理解の上で組織を拡大していくことが大切です。

 

2 組織の基本的考え方

 

一般的に、組織のあり方としては、ライン型、スタッフ型、ライン・スタッフ型の3つの組織形態があります。

ライン型組織は、線型、または直轄型組織とも言われ、これを図で示すと右のようになります。

この組織では、命令で動く必要がある組織などには適していますが、最近のような社会の分化、

 

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