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4.5. 実験室円錐貫入試験

4.5.1.試験の目的及び種類

3.2.4節で述べた通り、実験室円錐貫入試験は、水分値と円錐貫入力の関係を得るため、現場円錐貫入試験に対して補足的に実施した。また、4.2.2節で述べた通り、試料の水分調製のための加水量及び加水から円錐貫入試験までの時間と円錐貫入力の関係に関する実験も実施した。4.1.2節で述べた通り、供試体は容器に入れず、床面上で円筒形に整形し、円錐貫入試験を実施した。

4.5.2.加水量及び加水から円錐貫入試験までの時間と円錐貫入力の関係に関する試験

加水量及び加水から円錐貫入試験までの時間と円錐貫入力の関係を得るため、テウディエ鉱及びゲベ鉱のそれぞれについて、以下の手順で試験を実施した。

(1)予め適当な値まで試料の水分を調製しておき、容器に詰めた状態で充分な時間保管する。

(2)試料の水分値(以下、加水前水分値と呼ぶ。)を計測する。

(3)試料に水を加えて攪拌し、円錐貫入試験用に整形するとともに、水分の蒸発を防ぐため、供試体の表面を薄いビニールで覆って保管する。

(4)加水から1時間後に円錐貫入試験を実施する。

(5)試料を再び円錐貫入試験用に整形するとともに、水分の蒸発を防ぐため、供試体の表面を薄いビニールで覆って保管する。

(6)加水から4時間後に円錐貫入試験を実施する。

(7)試料を再び円錐貫入試験用に整形するとともに、水分の蒸発を防ぐため、供試体の表面を薄いビニールで覆って保管する。

(8)加水から24時間後に円錐貫入試験を実施する。

(9)試料の水分値(以下、試験時水分値と呼ぶ。)を計測する。

実験の結果を表4.5.1及び4.5.2に示す。

 

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この実験における供試体の質量は約20kgであり、円錐買入力はそれぞれ10回計測したが、供試体の大きさが必ずしも充分ではなく、また、水分値が大きくないこともあって、円錐貫入時に供試体にヒビが入ることもあった。そのため、円錐貫入力の代表値としては、大きい方から5個のデータの平均値を用いることとした。

 

 

 

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