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入会雑想

近藤 一夫

私は、平成3年に、高知医科大学で食道の摘出手術を受けた者であります。

当初より献体の意志で居りましたが、その手続き等につき不明のまま5年目に至り、過日、高知医科大学第二外科の土岐先生に爽風会の事を教えて頂き、6月に入会させて貰いました。

先日、爽風会の機関紙、爽風第33号、第34号と読ませて頂きました。医学生諸君の「解剖学実習を終えて」という、真摯なお気持あふれる発表文、また勇気ある文章等に感銘深く拝読したしました。

私自身過去60年余り、なんら世の為になし得なかった者でも、或いは最後に自分の体が僅かでも、人の世に貢献出来るかもしれないという想いを抱かせて貰いました。どうもありがとうございました。

家族一同、爽風会のファンになり、特に今年20才の娘も入会すると言い出し、「結婚して旦那と相談してから決めろ」と私の方が押さえ気味ですが、「反対する様な人と結婚せんかったらえいろう」と言って居ります。

多分、将来は入会すると思います。

医学生の皆様、現在の謙虚な気持ちを忘れる事なく立派なお医者さんになって下さい。お願い申し上げます。

 

 

 

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