2-3 採否についての方針決定
アプリケーション・パッケージの採否は、全庁情報化計画における方針と対象業務に対応したアプリケーション・パッケージの評価及び時間的・経済的側面をあわせて決定する
アプリケーション・パッケージを利用するか否かを検討するのは「全庁的な情報化方針の決定段階」もしくは、部門におけるシステム化プロジェクトの「予算段階」であると考えられる。
(1) 全庁レベルでの採否決定
情報化方針の決定を担当するのは全庁情報化計画を推進する主体である。全庁レベルの基本方針としてアプリケーション・パッケージの採否が検討される理由には表3-2の各項目がありうる。
表3-2 全庁レベルでアプリケーション・パッケージの採否を決定する場合の根拠
・情報化経費予算の動向
・開発プロジェクトの効率性
・情報システム要員数や開発・運用・保守に関わる技術的スキルの状況
・業務改革の必要性に関する認識
財政状況の悪化によって、情報化経費の削減やシステム開発プロジェクトの効率化が望まれる場合、あるいは人事異動や情報化技術の急速な進展によって、従来開発プロジェクトの中心的役割を果たしていた情報管理室管課のスキル低下が深刻なものとされた場合、さらには情報システムの導入によって従来の業務の流れを改革することを目指した場合には、いずれもアプリケーション・パッケージの積極的な利用が情報化計画の基本方針の一つとして採用される。
(2) 部門レベルでの採否決定
予算段階でアプリケーション・パッケージの採否を決定するのはシステム化の企画を作成する情報管理主管課もしくは業務所管課と