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1-2 アプリケーション・パッケージの特性

アプリケーション・パッケージは次のように定義する。

「ある業務の遂行に必要となる機能・データをパッケージベンダーが当該業務の流れやユーザーニーズの研究ないしは経験に基づいて想定して、それを何らかの品質基準の基に実装したもの」

つまり、アプリケーション・パッケージはパッケージベンダーが当該業務に対して有する業務モデルが反映されたものであり、ユーザーが前提ないしは必要とする業務の流れ・機能・データとの差異は必ず存在するといっても過言ではない。この差異の評価や利用の仕方によって、アプリケーション・パッケージに対する評価は図1‐6のように二分される。

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すなわち、アプリケーション・パッケージが業務をシステム化した完成品である点に注目すれば、これをそのまま受け入れることによって、一から開発した場合に比べて、開発期間・工数・コストを圧縮することが可能である。これは、アプリケーション・パッケージが想定している業務の流れと現実の流れとの間に差異があった場合、アプリケーション・パッケージが想定している流れを採用することを意味している。これによってアプリケーション・パッケージの事務手順に沿った標準化が促進される等、業務の流れの見直しが可能になるということができる。

 

 

 

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