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主催者挨拶

 

山下哲郎(財団法人アジア太平洋観光交流センター理事長)

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21世紀を目前にした今、国際社会に於ける日本の将来を考えますと、国際観光交流の持つ意味は極めて大きいと思います。そうした中で、関西国際空港の国際観光交流に果たす役割は非常に大きなものがあると考えます。関西国際空港とアジア諸国との間に開通した新路線を通じて、我が国とこれらの諸国との観光交流が今後益々活発になっていくことが期待されます。

これらのアジア諸国には、観光基盤も十分でない観光開発途上国も含まれますが、経済発展の有効な手段として観光開発、観光交流に積極的に取り組むことも予想され、また一方、観光研修、ビジネス、国際会議等で訪日する機会も増え、新航空路線を通しての今後の密接な交流関係の構築が期待されるところです。

今回のシンポジウムでは、アジア太平洋圏を題材とした小説の第一人者である深田祐介さんをお招きして基調講演をお願いし、引き続き、関西国際空港開港により日本と結ばれた国々の中から観光資源も豊富であり将来の観光交流の基礎をつくるため、ベトナム在大阪のツ総領事、ミャンマーのゴーン公使をお招きし、日本からは、大阪薬科大学の阿部先生、関西国際空港株式会社から道明業務部長、旅行業界を代表してJTBの高崎さんにご出席いただき、阿部先生のコーディネートにより新しい路線開発後の国際観光交流の今後の傾向を探るシンポジウムを開催いたします。

おかげさまで当財団は設立3年目を迎えました。本日のシンポジウムも、昨年秋にりんくうタウンにて開催した国際観光交流促進をテーマとするシンポジウムに続くものです。これからも活発な事業活動を展開し、財団法人アジア太平洋観光交流センターは、世界観光機関(WTO)アジア太平洋事務所の支援と関西をはじめとする我が国とアジア太平洋諸国との観光交流の促進の為に貢献してゆきたいと念じております。今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

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