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ないんですね。今第7次が誕生しているのかな。だから、1年で終わってしまって、本当の住民参加にならない。この『エコーライフ宣言』を実践して、そしてそれを推進して初めて住民参加するという話になって、ネットワークを作ろうやということになりました。

それで、『北区リサイクラー活動機構』というゆるやかなネットワークを作ったわけです。たまたまそういうネットワークができていたので、じゃあそこに管理・業務委託をするよというとてつもない、行政からしたら清水の舞台から飛び降りるような話なんです。法人格が無いわけですから、条例に基づいて、委託契約をするということになったわけです。

始めは、澤田課長にお断わりしたのですが、強引に押し切られましてやることになりました。1年間くらい準備期間があったので、行政と一緒にいろいろな所に出向いて、いろいろな人づくりとか、担い手づくり、活動づくりをしました。

ふつう行政は、こういう建物ができたからこれやりなさいよということが多いのですが。私どもは、つくる前から『ここはこうしよう』とか、『こういうものをやろう』とか、そういう話をつくっていったのです。1年間あちこち出向いて、その中で初めて行政と市民の協力とか信頼関係とか連携が生まれてきたように思います。

それで、めでたく平成6年1月にオープンしました。いろいろなことをやっております。とにかくここは、だれもが気軽に参加して交流できるというところですので、全部仕切りを無くしてます。中の人も交流する、外からも自然に入ってくる。

だから、屋根のある広場というイメージですね。全く仕切りをしていませんから、中も交流できるし、外も交流して、中で老若男女が集って知恵を出し合って、暮らし良い本当の豊かさをつくっていこうという活動です。だから、これをやってくださいということは、何もありません。皆さんがやりたいことをやって欲しい。それから、市民がやるのですから、非常にアバウトですよね。いいかげんと言えばいいかげんなのですが。高いといわれれば安くしてというふうにやっています。

60人くらいのスタッフがやっているのですが、お手元にある『瓦版』の、「富士見橋」のところを簡単に説明します。市民がやるのだから、毎日曜日やろうよということで、第1週は、大型家具。一杯困っている人もいるんですよ、捨てるにはもったいないし、何か使ってもらいたいなという人が一杯いることが分かりました。始めましたら、一杯電話がかかってくるんです。それを取りに行って、ここで売るのです。私も吹田のを見せていただいたのですが、ここの半分以下の値段なんです。私どもは、自分たちできれいにしてくださいということで売っています。

第2週目には、いろいろなものをたくさん売ります。家の中で何か生かしてもらいたいという人が一杯いるということが分かりました。拠点があるとそういうものが持ってこられるということで、それも売ります。古本は10円とかね、ものすごく安いです。それはみんなもらったものなので、全部売上げは寄付になります。私どもは、ただもったいないから、リサイクルしているわけではなくて、地球環境保全ということを視野に入れたリサイクルですね。”アクト ローカル、グローバル シンキング”と書いてありますが。本当に地域をはいずりまわるような活動なんです。少しでもそういうところに役立てたいということで、東南アジアの環境事業にと、去年と今年はタイの保育事業に寄付、もう一つは区内のボランティアセンターに寄付というふうになっております。

あとは北区は、学校給食の生ごみを全部たい肥化しています。これは、役所の仕事なんですが、たい肥化したものを群馬県にもっていって、それは野菜になるんですね、有機農業研究会が作っているのです。その野菜をこっちへ持ってきて売ることをやっています。これは、私たち市民の活動でやっています。このアース基金を利用している。それからあと3週4週はフリーマーケットをやります。

委託販売というのは住民への過保護じゃないか。リサイクルショップがたくさんあるんだから、

 

 

 

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