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2. 九州域外企業の先進事例

九州域外における先進企業へのインタビュー調査及び文献調査により、物流情報化に関する先進企業の動向を把握する。

業種 製造業(総合電機メーカー物流子会社)

物流特性

・親会社のビジネスユニットにあわせて、?重電、?産業用エレクトロニクス(パソコン、ワープロなど)、?電子部品(液晶、半導体など)、?家電(量産エレクトロニクス)の4部門編成。

・生産・販売・在庫の一貫管理(売れた数だけ生産)がコンセプト

・製品ごとの縦割りの弊害をなくすため、全国7カ所に地域統括を設置(全国110カ所の拠点を統括)

・輸送はほぼトラックでほとんど傭車。半導体のみ航空が多い。

■全社規模

・事業所128カ所、車両2,340車/日(幹線480台、地場1,860台)→地場の大半は傭車

・倉庫 209,000坪

・年商1,075億:保管11%、、荷役11%、運送56%、梱包9%、その他

■ヒアリング対象倉庫(神奈川県)の規模・配送先

・敷地:7,320坪(延べ床 1F 932坪/2F 1,597坪)・在庫:11,700品目 取扱件数:121千件/月(75%が出荷)

・施設:鋪擯頂殕浣:6 爪?斃湫ー:4 湊宛慳ト:44 鋪擯鍔?:2,000韓抑粟:2 丹勿掫明ー:2 鋪擯ト13,500

・配送先は、東京23区、神奈川メイン

 

情報化の現状

■製品特性に合わせて、2種類の物流情報システムを構築。

?流通倉庫(多品種異形状商品)システム

○コンセプト

・「伝票レス」「停滞レス」「ロケーション管理」に重点を置き、入出荷・在庫・ロケーション管理・各人の作業進捗・配車情報等をシステム化

・情報化にともない、庫内業務などの現場作業を改善 例)在庫システムをパレット、ラック、重量物等4段階に分解倉庫を番地化

・商品数が多いため、人手が基本(自動化は困難)

○保管効率の最適化

・保管効率と荷役効率間のトレードオフの最適化:製品サイズ別{(4段階)、出荷頻度別に分類し、格納パターンを効率化}

○庫内作業の効率化

・庫内では、ロケーションをネットワーク管理し、コンピュータの指示に従い、出庫作業などを行う。

→バーコード化により誰でもが簡単に扱えるシステムを構築。

ベテランほど商品を外観で判断するため、間違いが多い。

・「一筆書き」ピッキングリスト(動線の最適化)

・軍手着用を前提としたバーコード操作、メニューレス化。

○作業計画の最適化

・「担当者別ピッキング作業実績集計表」により、各人の作業状況を常にグラフ化し、

 

 

 

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