日本財団 図書館


■交通管理の最適化

効率的な信号制御、目的地情報活用による動的経路誘導、迂回情報提供の研究開発を進めている。

■道路管理の効率化

道路の維持管理に必要な路面情報、気象・災害情報、事故情報等をセンサーにより収集するシステム、また、情報板・路側通信などを用いてドライバーに規制情報を提供するシステム等の研究開発を行っている。

■公共交通の支援

公共交通車両の優先通行を確保するため、バスに搭載した車載機との双方向通信を利用した優先信号制御、バス走行位置の事業者への提供等についてのフィールド実験を実施している。

■商用車の効率化

新たな物流システムの構築をめざし、専用走行路で自動運転を行うデュアルモードトラックについて、複数車両による自動追従運転に関するフィールド実験を実施している。

■歩行者等の支援

歩行者に感知し、歩行者用青信号の延長システムの制御など、歩行者誘導手法の開発を行っている。また車両側の対策として前方の歩行者を感知し、自動的にブレーキを作動させるシステムなどの試作、検討を行っている。

■緊急車両の運行支援

事故の発生を迅速かつ自動的に緊急機関に通報するシステムを装備した車両の開発を行っている。

 

2. わが国における物流情報化の動向

(1)物流情報化の概要

一般に物流情報化は、以下の3つの段階に分けて捉えることができる。

段階1:コンピュータの単体利用による電子データの加工(配車計画の作成等)

段階2:企業内ネットワークを用いた電子データの交換・加工(配車指示、在庫管理、貨物追跡等)

段階3:企業間ネットワークを用いた電子データの交換・加工(出荷指示、在庫照会、運賃請求等)

物流EDI(Electric Data Interchange)とは、企業間で電子データ交換を行う段階3に相当し、次のように定義される。

 

・・・・複数の荷主と物流事業者、もしくは物流事業者間において、入出荷指図や貨物追跡管理等の物流に伴う情報を電子データとして、標準的な規約のもとに有線または無線によりコンピュータ間で交換すること

このように、物流EDIは企業間での電子データ交換、規約の標準化という2つの側面をもち、その効果および動向は、表2-2-1に示すとおりである。

以下では、電子データ交換および規約の標準化の両面について、最近の動向等を整理する。

 

018-1.gif

 

(2)物流に関わる情報ネットワークシステムの開発・導入動向

物流に関わる各企業間の電子データ交換という観点から、物流に関わる各種情報ネットワークシステムについて、国際/国内、ならびに接続企業数によって整理したものが図2-2-1である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION