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○九州の中では、とくに福岡市場は更に強力にアプローチすべきであろう。九州の中では天草への来訪経験、来訪意向とも最も高く、また、福岡市場は九州の中で最もマーケットサイズの大きい地域でもある。

○天草の観光スポットとして、「五橋」の次にランクされるものがまだ育っていないというのが気がかりである。また、天草に不足する施設としては、特に回答率の高いものはないが、種々の施設に分散している。このことは、観光地の魅力を高める様々な施設(宿泊、飲食、レジャー・・・)を量より質を重視して整備を図り、全体として魅力を高めていく努力が必要なことを示すものとも解釈される。

○天草に不足する施設に対する質問に対して、第1位の回答率を得たのは、施設ではなく、「交通アクセス」であった。交通アクセスの整備は長期間を要するが、天草の観光客誘致においてはこれへの対応は重要である。熊本・天草幹線道路の計画についても早期の具体化を期待したい。

また、短期の対応策としては、たとえば、熊本〜本渡間に高速船が就航したものの、島内のバス網の便数が少なく、観光客のニーズを十分満たすことができない。そのための対策として、レンタカーの充実や観光客のアクセスのポイント間をレンタカーでネットワーク化するシステムを構築すること等も考えられる。

○「欲求」から「行動」へのプロセスを促進させるのがPRである。媒体としては、旅行代理店のパンフレット、旅行雑誌は有効である。マスコミに取り上げられる話題を発信する努力も必要である。

 

 

 

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