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2. エクセレント商品の開発

我が国のほとんどの地域で、活性化の努力が行われている。

このため、観光についても、ありきたりの観光資源では乗客を期待することはできない。また、ありきたりの物産・おみやげ・料理では、人を魅きつける目玉となることはできない。

つまり、観光スポット、物産料理といった観光商品についても、人を魅きつけるエクセレント商品の開発が必要である。

 

(1) 天草の観光資源のブラッシュアップ

天草の観光資源はかなりの数がある。

これらをもう一度磨き上げて、魅力を高める努力も必要である。世の中のあらゆる分野で高付加価値化ということがいわれているが、今ある観光資源をそのような点から再点検すること、更にはうずもれている観光資源を、新しく演出して商品化すること等の努力が必要であろう。

 

(2) 食の魅力の開発

観光における大きな魅力の一つに「食」という要素がある。その土地でしか味わえない食を通した地域の個性化ということも観光振興のための重要な要因となる。

こうしたことから、民宿などにおける名物料理、日帰り客でも味わえる簡単な料理など、食を通じた地域の魅力づくりが求められる。そのため、婦人会活動を通じた名物料理の開発、専門家による名物料理の開発などに取り組むことも必要である。

 

(3) 多様な観光コース・メニューの提供

観光地の魅力は、四季や入込客のニーズにキメ細かく対応した観光コース、観光メニューを豊富に揃え、提供していくことによっても創り出される。

祭りやイベント、風物詩、草花など四季折々の特色をもったコースや体験型、文化鑑賞型、自然対話・散策型など多様なメニューを提供し、主要な拠点とネットワークを図ることによって、長時間滞在を可能とする方策が求められる。

 

(4) 宿泊施設等の整備

近年の観光客のニーズは、自然回帰の傾向が強いが、全ての生活を自然の中にとけ込ませるというのではなく、ほとんどは快適な環境の中で自然を楽しむというタイプである。

これらのことから、やはり宿泊施設はそれなりのグレードを有した施設が求められる。

自然を損なわない宿泊施設、飲食施設、レジャー施設等の充実を図る必要がある。

 

 

 

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