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(2) 三角港

 

三角港の概況

三角港は宇土半島の先端に位置し、天草大矢野島に面する天然の良港で、西港地区は明治32年に貿易港の指定を受け、国際貿易港として栄えた。その後、明治32年末に国鉄三角線の開通と共に、その終点であった(現在の)東港際崎地区に勢力が移ったが、昭和26年には重要港の指定を受け、三角港は熊本県で唯一の大型岸壁を有する外内貿基地として、また、天草諸島及び島原半島への旅客航路の要衝として発展を続けてきた。しかし、昭和41年の「天草五橋」の開通に伴い、天草方面への貨物・旅客航路が廃止され、八代、水俣港等の港の機能整備が進んだことにより、その位置づけが低下してきた。

三角港は熊本市周辺都市及び天草全島を背後圏に持つものの、内外貿バース、旅客バースといった背後埠頭用地が狭いなど港湾整備に問題を抱えており、安全かつ円滑な貨客の利用に支障があることから、昭和56年の港湾計画に基づいた土地利用計画再編と再開発事業が進行中である。平成2年3月には東港波多地区に円錐型フェリーターミナル「海のピラミッド」が完成し、西港地区は平成3年7月国際交流村の指定を受け、歴史的価値のある港湾施設としての整備が進められ、天草地区の海洋リゾート中核基地として期待されている。

 

港湾施設

 

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付帯施設

 

?ポートサービス

(港湾運送)●日本通運(株)三角支店

●三角海運(株)

●西日本船舶整備(株)

(曳船)●三角海運(株) ●日本通運(株)

 

 

 

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