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啓発活動に努めた。

(2)「こどもSOS」ネットワークの構築

神戸市で発生した小学生被害の殺人事件を契機として、管内においても「声かけ事案」の発生も窺われるとともに、児童や弱者保護の気運が高まり、地域安全活動促進モデル地区推進協議会が中心となって、管内3町にそれぞれ「こどもSOS」ネットワーク(合計400ヶ所)を構築し、被害防止及び保護・通報体制を確立した。

(3)Fネット利用による地域安全ニュースの発行

ファックスネットワークを構築し、地域安全ニュース「パイロットだより」を同Fネット加盟254か所に対して発行し、広報・啓発活動を実施した。

(4)管内3町の幼稚園児等対象の声かけ・誘拐防止及び交通教室の開催

管内の保育所及び幼稚園児等の安全を図るため、モデル地区推進員と署員が「寸劇」を演じたり、紙芝居による防犯・交通教室を開催(12か所)し、地域住民や保護者に安心感を与えた。

(5)高齢者対象の防犯一交通教室の開催

管内の70%は山間、海岸部であり、民情は純朴で高齢者が特に悪質商法の被害を受けやすく、また、高齢者の交通死亡事故の増加傾向が見受けられたところから、各地区の老人クラブや老人が集合するディ・サービスセンターにおいて、「寸劇」による被害防止、「実習教室」等を実施して、悪質商法、交通事故の防止に関する広報・啓発活動を実施した。

(6)高校生に対する薬物乱用防止教室の開催

全国的に少年による薬物乱用が増加しており、管内においても薬物乱用が懸念されるところから、少年警察補導員、地域安全推進委員等の参加を得て、高校生(2校1000人)を対象にビデオ等を利用して薬物乱用防止教室を開催した。

(7)地域安全フェアの開催

多数の住民が参集する「白鳥神社春市」「大内町とらまるフリーマーケット」の機会を利用し、少年警察補導員、地域安全活動促進モデル推進員等の参加を得て、防犯パネル展やパトカー・白バイの展示、110番のかけ方等を実施して、住民約30000人対象に防犯、交通に関する広報・啓発活動を実施した。

(8)警察・消防合同による水難救助訓練の開催

管内は、海岸線が長く、海水浴場、キャンプ場が点在していることから、夏期における水難事故の発生が予想され、地域安全推進委員、地域安全活動促進モデル推進指導員等の協力を得て、警察船、県警ヘリコプター・救急車・緊急救助車等による住民参加(見学者300人)の水難救助訓練を実施した。

(9)中学生による「少年非行と交通事故防止タスキリレー」キャンペーンの実施

管内3町の町役場を3区間に分けて、各町内の中学生10人(男子5人女子5人)づつ合計30人が「少年非行と交通事故防止標語横断幕」を持ち、標語入りタスキを町役場を中継点として、リレーしながらキャンペーンを実施した。少年警察補導員、地域安全活動促進モデル推進員、地域安全推進委員、地域住民等多数(約200人)の応援のもと盛大に実施された。

 

 

 

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