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(4) 高齢従属人口

若いコーホートに比較して、高齢者人口が大きくなると、高齢従属人口に対するが増加する。表7では、将来、人口バランスが高齢者の方に傾くことを示している。1980年の老年人口指数は、生産年齢の人口100人につき、高齢者12人だった。1997年には、それが100人につき15人となっている。2030年には、年少人口指数は31人に減少する一方で、老年人口指数は43人と増加すると予測されている。

 

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3. 世帯構造と社会の変化

 

過去数十年間、世帯および社会に重大な変化が起こった。これらは、高齢者の家族に対する貢献に加えて、高齢者へのケアの提供の必要性も意味している。この変化は、世帯の規模の縮小、女性の職場への進出の増加、女性の既婚率の低下、高齢者の生活準備の変化に関連している。

世帯での高齢者ケアに影響する三つの主な変化がある。第一に、出生率の低下と核家族化への傾向が続くことによる結果、世帯の規模がこの間に小さくなったことである。世帯の規模は、1980年の1世帯当たり4.9人から、1995年には1世帯当たり4人と小さくなった。これは、世帯の中での高齢者に対するケア提供者が少なくなったことを意味している。第二に、既婚女性の職場への進出が著しく増加し、伝統

 

 

 

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