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ち、82.8%の男性が診察を受け、87.7%の女性が診察を受けることとなっている。調査対象となった農村部の高齢者の中に、前年度診察を受けた人が64.1%、そのうち、男性が60.1%、女性が67.0%であることが分かった。

1995年8月1日に行われた「上海市区部高齢人口の経済と社会サービス需要についての調査」によると、1994年に病院で診察を受けたこと、又は入院したこと、薬を買ったことのある高齢者が73.2%、診察も受けず薬も一切もらわなかった高齢者が21.3%、未回答の人が5.5%であることが明かになっている。

(5) 高齢者死亡の主な要因

上海市病気予防センターの統計によると、上海市の60歳以上の高齢者の主な疾患死亡率(1万対)の上位5位は、1955年に、脳血管疾患(84.34)、呼吸系疾患(51.35)、消化系疾患(47.37)、心血管疾患(29.69)、癌(23.54)であったが、1995年に、脳血管疾患(95.54)、癌(84.88)、呼吸系疾患(74.30)、心血管疾患(42.25)、けがと中毒(16.55)となっている。

年齢別に見ると、1991年から1995年までの間、上海市60歳以上の高齢者の中に、60〜74歳の上位3位の死因は癌、脳血管疾患、呼吸系疾患の順であり、75〜84歳の上位3位の死因は脳血管疾患、呼吸系疾患、癌となり、85歳以上の上位3位の死因は呼吸系疾患、脳血管疾患、心血管疾患の順となっている。

 

3. 高齢者の家庭と介護状況

 

(1) 高齢者の家族形態

1990年に中国国勢調査資料によれば、上海市の世帯数は406.53万戸であり、平均1世帯の人数は3.10であることが明かになっている。全市60歳以上の世帯は137.69万戸で、総世帯数の33.9%を占める。そのうち、1人の60歳以上の高齢者がいる世帯は総世帯数の64.7%を占め、2人以上60歳以上の高齢者がいる世帯は総世帯数の34.4%を占め、3人以上60歳以上の高齢者がいる世帯は総世帯数の0.9%を占めることが分かる。全市に、65歳以上の高齢者世帯は98.48万戸で、世帯総数の24.2%を占める。そのうち、 1人65歳以上の高齢者がいる世帯は総

 

 

 

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