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第3章 高齢化に伴う横浜市民の意識・行動変化

 

1. 生活・社会環境の変化

 

(1) 家族と地域社会

 

○ 家族の役割

「家族」の役割として、従来から家事をはじめ子の養育・教育、老親の介護などが行われてきた。しかし、家族規模の縮小やその機能の低下とともに家族に対する意識も変化している。横浜市民が家庭の役割として重要なこととして最も多く挙げるのは、「心のよりどころ、やすらぎなど精神面の機能」であり、「しつけ、世代間伝承など教育面の機能」、「子供を産み、育てるという出産・養育面の機能」が続く。中でも「料理、洗濯、買物など日常生活面の機能」よりも、「家族ぐるみのレジャーなど余暇面の機能」が上回っていることにも、家族に対する横浜市民の意識の変化が示されている(図表3-1-1)。

そして、これらの機能のうち、横浜市民が今後強まると考えている機能は、「家族ぐるみのレジャーなど余暇面の機能」「家族間の交際、パーティーなどの社交面」「心のよりどころ、やすらぎなど精神面の機能」であり、逆に弱まると考えている機能は、「しつけ、世代間伝承など教育面の機能」「子供を産み、育てるという出産・養育面の機能」「親の扶養や介護の面」「料理、洗濯、買物など日常生活面の機能」となっている(図表3-1-2)。

現実には、核家族等小家族化の進行によって、家族の持つ機能は低下してきている(図表3-1-3)。特に生計者が

 

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