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第6章 高齢移動者の移動理由

 

(1) 移動者総数の主な移動理由(表6-1-1)

● 転入者

移動者の主な移動理由は、転入者の場合には、第1位は「家族と同居するため」(21.3%)、第2位は「家族と近居するため」(15.0%)、第3位は「住宅事情」(9.8%)である。以下「仕事の都合」、「家族の介護を必要とするため」、「病気のため」、「退職」、「配偶者の死・離別」、「老人ホーム入所のため」、「病院に入院するため」等と続く。「在宅福祉サービス利用のため」移動したという者は0.2%と少ない。

● 転出者

転出者の場合も、第1位は「家族と同居するため」(22.1%)、第2位は「住宅事情」(21.4%)、第3位は「家族と近居するため」(9.6%)である。以下、「仕事の都合」、「老人ホーム入所のため」「家族の介護を必要とするため」、「病気のため」、「退職」、「配偶者の死・離別」、「病院に入院するため」等と続く。転入者と同様、「在宅福祉サービス利用のため」移動したという者は0.4%と少ない。

● 転入・出の比較

転入者と転出者の移動理由を比べると、転入の場合も転出の場合もともに、「家族と同居するため」の移動が最も多く、割合もほぼ同率となっている。転出者では「住宅事情」の割合が「家族と同居」なみに高いのが目立つ。家を建てて市外に転出する者が多い事がうかがわれる。転入の場合は「家族と近居」が高い。転入と転出で割合に差がみられる主な移動理由に注目すると、転入で高いのは「病気のため」、「病院に入院するため」であり、逆に転出で高いのは「老人ホームに入所するため」である。

 

 

 

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