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かった。

転入・転出が札幌市全体での在宅介護をしている者の割合に与える影響を明らかにするために、「(3)療養場所(入院、入所)の状況」と同様に、転出前の転出者と転入後の転入者の状況を比較する。

在宅介護をしている者の割合は転出前の転出者2.7%、転入後の転入者3.6%で、転入・転出によって札幌市全体の在宅介護をしている者の割合が増加したことが示された。

性別で比較すると、男性では転入後の転入者の方が小さかったが、女性では転入後の転入者の方が大きかった。また年齢階級別(前期高齢者・後期高齢者)に比較すると、前期高齢者、後期高齢者ともに転入後の転入者の方が大きかった。

 

・移動前は、転入者のほうが、転出者より介護をしていた者が多い。移動後は、転入、転出で差はない。

 

(6) 医療サービス利用

● 医療サービス利用の状況

ここでは、移動前後の医療サービスの利用状況について記述する。

移動前の医療サービスの利用率は転入者84.3%、転出者83.3%、移動後の利用率は転入者83.1%、転出者で80.5%で、移動前後ともに転入者の方が高かった。

性別で比較すると、男性では、移動前後ともに転入者の方が高かったが、女性では移動前後ともにほとんど差はみられなかった。また年齢階級別(前期高齢者・後期高齢者)に比較すると、前期高齢者では、移動前では転入者の方が低く、移動後では転入者の方が高かった。後期高齢者では逆に、移動前は転入者の方が高く、移動後は転入者の方が低かった。

転入・転出が札幌市全体での医療サービス利用に与える影響を明らかにするために、「(3)療養場所(入院、入所)の状況」と同様に、転出前の転出者と転入後の転入者の状況を比較する。

医療サービスの利用率は転出前の転出者83.3%、転入後の転入者83.1%で、転入・転出は札幌市全体での医療サービス消費量に影響をほとんど与えてい

 

 

 

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