年齢との関連では、転入者、転出者ともに女性、年齢が高い者の方が低かった。
性別で比較すると、男性、女性ともに転入者の方が低かった。また年齢階級別で比較すると、65〜69歳、75〜79歳で転入者の方が若干高かったが、それ以外の年齢階級では転入者の方が低く、特に85歳以上ではその傾向が顕著であった。このことから、活動能力の低い後期高齢者が多く転入しているため、札幌市の転入者全体の活動能力が低くなっていることが示された。(表2-1-1、2-1-2)
・転入者は、転出者より後期高齢者が多いため、活動能力が若干低い。
(2) 日常生活の自立度
ここでは日常生活における介助の必要度について記述する。介助の必要度を「屋外での生活に介助を必要とする(選択肢の4〜9)」、「屋内での生活に介助を必要とする(選択肢の6〜9)」に分類し、それに該当する者の割合を比較した。
屋外での要介助の者の割合は転入者21.1％、転出者16.2％、屋内での要介助の者の割合は転入者8.5％、転出者5.8％で、転入者の方が介助を必要とする者の割合が大きかった。性、年齢との関連では、転入者、転出者ともに女性、年齢が高い者の方が、屋外、屋内で介助を必要としている傾向がみられた。
