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なお,実験システムの概略を図2に,レースの局面分類を図3に示した。競泳のレース分析では,レースをスタート,ターン,フィニッシュおよびストロークの4局面に分類し,種目特性を考慮してバタフライ・自由形と平泳ぎ・背泳ぎに分けて各局面の距離を定義している。したがって100mバタフライにおけるスタート,ターンおよびフィニッシュ局面は次のように定義され,各局面における所要時間が求められる。

 

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スタート局面:スタート合図後,泳者の頭部が10m地点に達するまでの10m区間。

ターン局面:泳者の頭部が45m地点を通過してから57.5m地点に達するまでの12.5m区間。

フイニッシュ局面:泳者の頭部が95m地点を通過してからゴールするまでの5m区間。

表1に100mバタフライにおけるスタート,ターンおよびフィニッシュ局面所要時間の平均値,標準偏差および最高値と最低値を示した。各局面所要時間における最高値と最低値の差は,男子のスタート局面で1.03秒,ターン局面で1.24秒そして

 

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フィニッシュ局面では0.76秒であった。同様に女子ではスタート局面で1.19秒,ターン局面で1.54秒そしてフィニッシュ局面では0.93秒であった。各局面の区間はスタートが10m,ターンが12.5m

 

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