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3. 開発の目的および開発計画

 

中小私鉄及び第3セクターが運営する線区は経営上も厳しいため、列車運転を担う主要設備のうち軌道構造への投資が抑えられ、幹線系に較べて脆弱な線路設備の上を低速で運転しているのが現状である。

このため、列車の到達時間からみて、他の交通機関との競争力を失うこととなり、設備改善にも取り組めないという窮地に置かれている。

従って本開発においては、高性能な軽量低コスト1軸台車の開発を進め、軽量車両を導入することにより、既存の線路設備のままで高速化を図り、到達時間を大幅に短縮し、利用客の利便性の向上に資することを目的とする。

このことは、ひいては利用客の増加につながり、これら鉄道の経営改善にも効果があるものと考える。都市型低床路面電車の普及にも効果的で、高齢者・移動制約者にとっても使い易い公共輸送機関の普及発展に寄与できるものである。

 

 

 

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