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ご挨拶

財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団

会長 苫米地 行三

この体験航海事業は、洋上研修や寄港地での海洋性レクリエーション活動等を体験させることにより、海に対する理解と知識を深めてもらい、また共同生活を通じ相互の交流を図り、貴重で有為な体験をしていただくことを目的に実施しております。
昭和53年にスタートした海外体験航海B&G「少年の船」がこれまでに約19000人以上の中学生、高校生が小さな親善大使としてグアムを訪れグアムの青少年との交流を図ってまいりました。
今回この「少年の船」は20回を迎えることとなり、その第20回記念事業として、グアムの高校生16名(A、B両グループ各8名)と、在日インターナショナルスクール中学、高校12名(Aグループ5名、Bグループ7名)を招待し、日本の団員とともに生活しながら様々な洋上研修を体験しました。寄港地であるグアムでは、「少年の船」寄港20周年の功績に対し「記念碑」がグアム関係者によりイパオ公園内に健立されました。皆さんは記念すべき日に巡り会えたことになります。
今回の「少年の船」はAグループがサイパンへ航海中台風の接近により若干ゆれたものの、A、Bグループとも天候に恵まれて、皆さんは積極的に様々な研修や行事に参加しました。青い海とコバルトブルーの海でカヌーやヨットを楽しみ、グアムのお友達との交流会では見振り手振りでコミュニケーションを図り、そしてサヨナラパーティーでは涙を流しながら再会を約束しました。
団員の皆さんは、いつも真剣に考え、立派な態度と行動をとってきました。そのことがこの体験航海を大きく成功に導きました。皆さんに感謝申し上げます。
本航海で得たこの感動と貴重な体験を、今後の皆さんの人生における糧として大いに活かし、力強く羽ばたいてくれることを期待します。
最後に第20回B&G「少年の船」を無事終了することができましたのも、ひとえに関係各位の皆様方のご協力の贈物と心から厚くお礼申し上げます。

 

第20回B&G「少年の船」」

Bグループ団長 森田 浩二

どこまでも青い海と、コバルトブルーの海が続く、この大自然の中で発見するであろう数々の新しい出来事をきたいし、興奮の気持ちでグアム空港に降り立ちました。
晴天に恵まれた寄港地活動では、活動的に行われた各種海洋性レクリエーションに歓喜し、パセオ球場での700人の交流会ではダンス、縄跳び、サッカー、バレーボール等々、グアムの友達と友情の輪を大きく広げ、また船上パーティでは、ともに楽しいひとときを過ごし、親善大使としての役割をつとめました。グアムを出航後、いよいよ神秘的な海を舞台に繰り広げられる、航海の旅が始まりました。20周年を記念する、第20回B&G「少年の船」には、グアムの青少年8人と在日インターナショナルスクールの生徒7人が日本の団員の皆さんと航海をともにしました。
日に日に皆さんは、「たくましくなり」そして「やさしさ」を身につけました。皆さんはこの「少年の船」で海や船、地球の環境にかんする知識と理解を深めました。また、規律正しい集団生活を身につけ、協調の精神と人を思いやる心を学んだと思います。
この「少年の船」の目的が十分に達成されましたことは、大変意義深いことであります。皆さんは、国を越えた「友情」の絆を大切にし、その輪を広げ、世界平和実現への旗手になっていただきたいと思います。7泊8日という短い期間の研修航海ではありましたが、B&G「少年の船」での貴重な体験を、皆さんの今後の人生に活かし、大いに活躍されることを心から希望します。

 

 

 

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