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体制移行諸国における地方制度に関する調査研究(?)

 事業名 地方自治に関する調査研究
 団体名 地方自治研究機構 注目度注目度5


限り考察したい(第4、5節)。ただし、ウクライナが知られざる国であることを考慮して、次節で国の概要をまず述べたい。

 

2 ウクライナという国

 

独立ウクライナ国家の面積は約60万平方キロメートル、人口約5,200万人である。ちなみにフランスの面積は54万平方キロメートル、スペインの面積は50万平方キロメートルである。人口の面ではウクライナは独伊英仏につぐ欧州第5の国家である。このように、ソ連の崩壊によって、ヨーロッパ最大級の国家が生まれたのである。ウクライナは、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、スロヴァキア、ハンガリー、ルーマニア、モルドワと国境を接している。国土の最大南北幅は898キロメートル、最大東西幅は1,316キロメートルである(10)。

1991年の独立の時点で、ウクライナは、1自治共和国(クリミア)、24州、共和国に直属する2市(キエフとセヴァストポリ)、489の地区、445都市(うち163は州に直属する市)、ほぼ1万の村ソビエト、800を越える町(11)ソビエト、2万9千近い村落、1,360近い都市型集落から構成されていた(12)。この行政区画は、1996年の時点でほとんど変わっていない。

ウクライナ人は、ロシア人、白ロシア人と共に東スラブ族を構成する民族である。東スラブ族の最初の国家は、9世紀にキエフを中心に成立したキエフ・ルーシである(「ルーシ人」とは、東スラブ族のこと)。キエフ・ルーシは10世紀末のヴォロデーメル(ウラジーミル)大公時代にキリスト教に改宗し、11世紀のヤロスラフ賢公下で絶頂を迎えた。賢公は公女をフランス王の妃に出すほどの勢いであったが、その後、国は分裂・衰退し、13世紀にはモンゴルの侵略を受けて滅んだ。東スラブ族の居住地がモンゴルによって分断されたため、14世紀以降、欧露東北郡ではロシア人の、西南部ではウクライナ人のエトノスが形成された。この頃、ドイツ騎士団の東方植民に圧迫されたバルト海沿岸のリトアニア人が南下し始め、やがて、こんにちの白ロシアとウクライナの領域を征服した。しかし、文化の水準はリトアニア人よりもルーシ人の方が高かったので、後者が前者をルーシ化してしまった。このため、このリトアニア大公国と、当時興隆しつつあったモスクワ大公国のいずれがキエフ・ルーシの正統な後継者であるかが、後にロシアとウクライナの歴史学界の間で争われることになる。つまり、ロシア人とウクライナ人とは東スラブの本家争いをする間柄なのである。

ウクライナの運命にとっては16世紀が転換点であった。この世紀、ロシアにはイワン雷帝が現われて、その後の専制国家としてのロシアの発展の礎を築いた。他方、リトアニア大公国は、当時繁栄の絶頂にあったポーランドと合同し、ウクライナは

 

 

 

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