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2 呉地方における地域計画の動向

 

(1) 呉地方拠点都市地域基本計画(平成7年5月策定)

沿岸部(呉市、川尻町、安浦町)、西部島嶼部(江能倉橋島半島地域…音戸町、倉橋町、江田島町、能美町、沖美町、大柿町)、東部島嶼部(安芸灘諸島地域…下蒲刈町、蒲刈町、豊浜町、豊町)を対象としたこの計画は、基本目標を新たな「せとうち海洋交流都市圏」の創造とし、計画の目標期間は平成7年度から概ね10年間、目標人口を33万人程度(平成16年度)と設定している。地域の整備課題を、若者の定住を促進するための「職・住・遊・学」機能の整備、「国土の主軸」との一体化、呉市を中心とする「ネットワーク型」地域構造の実現、世界に開かれた交流圏の形成とし、それらを解消するために、世界に誇る高度技術集積と研究開発機能・瀬戸内海に関する文化、歴史、自然、海洋レジャーなどの交流資源・「陸、海、空」に開かれる交通ネットワークの発展を目指すものである。

また、地域別の整備方針としては、西部島嶼部(江能倉橋島半島地域)は、中心都市呉市及び中枢都市広島市に近接する立地条件を活かし、

? 海洋型の定住機能

? 各町の個性を生かしたレクリニーンヨン・リゾート機能の整備

? 広域道路整備に併せた交通結節機能の強化の推進

? 一般国道487号、第2音戸大橋をはじめとした広域アクセスの整備

? 海上交通の要となる地方港湾小用港、釣士田港の整備

を核とした新しいまちづくりを推進する地域と位置づけられている。

市町別の整備方針における本町の整備方針は、「桂浜地区の温泉を活用し、瀬戸内の歴史文化と高齢者福祉を中心とした研修機能を有する「(仮称)倉橋町まちづくりセンター」の整備を推進する。また、音戸町と町境を接する釣士田地区において、音戸町と共同で、県管理の地方港湾釣士田港の整備に併せた新しいまちづくりを推進する。」ものとされている。

 

(2) 音戸町・倉橋町地域整備計画調査報告書 (平成7年3月策定)

本町及び音戸町における地理的特性、交通体系などの整備状況、自然的・社会的状況、周辺地域を含めた開発動向といった多様な条件を勘案して、これからの当該地域の発展のための地域エリアとして、倉橋島北部地区、倉橋島中部地区、倉橋島南部地区の三つのゾーンを設定している。なお、本調査研究の対象地区は、倉橋島南部地区に属している。

 

 

 

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