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(2) 中山間地域におけるレクリエーション機能整備メニューのあり方

ア 森林環境や森林資源を活かした都市住民のリフレッシュ施設・体験型機能の整備

都市圏の住民は余暇の過ごし方として、森林浴などによるリフレッシュを求めたり、釣りやオートキャンプなど自らが積極的に関わるアウトドア活動を盛んに行うようになっている。

一方、全国の中山間地域では、森林資源を活かしたレクリエーションや木工関連のレクリエーション機能が整備されつつある。

そこで、特に都市からの交通が便利な中山間地域では、豊富な森林資源・森林環境を活用して、都市部住民などのリフレッシュのための機能、体験型のレクリエーション機能を整備して積極的に都市住民を呼び込むことがひとつの方向として想定される。

 

イ 芸術家の創作支援機能、滞在・居住機能などの芸術環境の整備

都市住民の余暇ニーズとして、女性の陶芸ブームや、一流の芸術の鑑賞など、芸術文化にふれることがあげられている。

全国でも、芸術家滞在・創作支援機能など芸術文化拠点の創造による文化発信などが各地域で展開されており、地域のイメージ向上、地域住民の文化交流活動などにつながっている。

中山間地域では、創作に打ち込める静かな環境と広い作業場(アトリエ、工房など)が確保できる。したがって、今後、芸術家の居住や創作を支援するような芸術文化の拠点を整備し、地域住民や都市部からの来訪者の芸術活動の場とすることも可能であろう。

 

ウ 農村機能、田園景観を活かした地域づくり

農山村に滞在して余暇を過ごすことに対して過半数の人が前向きの意向を示すなど、広義のグリーンツーリズム(農家民宿に限定せず農山村の自然と文化をありのままに活かした長期滞在型の旅行形態)に対する関心が高まっている。

全国の農山村地域でも、交流人口の増大を目指して、農家民泊や体験農業・農園貸与などの施策を講じている。

中山間地域では優良な田畑などの田園景観がまだ残されている地域が多く、

 

 

 

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