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(3) グリーンツーリズムの事例

イギリスをはじめドイツ、フランス、オーストリアなどに広く普及している、農村での観光を主としてグリーンツーリズムと呼ばれているが、その定義として基本的に次の要件を満たしているものを言う。

?あるがままの自然・農村のツーリズムであること

?サービスの主体が住民(農家)であること

?農村のもつ様々な資源、生活・文化的ストックを都市住民との交流を通して活かしながら、地域社会の活力維持に貢献すること

具体的な形態として農家経営による民宿、レストラン、キャンプ場、農産物販売所などがあるが、とくにヨーロッパでは兼業の一環として行われている宿泊施設一「農家民宿」がその中心を占めている。

 

岡山県での取り組み

◇平成元年より農村型リゾートの建設開始、対象市町村は9ヵ所

◇『カヤぶきの屋根や囲炉裏の民家。落ち着いたたずまいを残す農山村での生活を体験しながら、散策やくだもの狩りを通じて、地域の自然、地域住民とのふれあいを深める。』

◇開発の基本理念は『建設は県や市町村、管理運営は地元住民』

◇事業内容・空き家となっている民家、旧家の改築、ログハウス・ロッジ建設などの宿泊施設の整備

・貸農園、農作業場、キャンプ場など交流施設の整備

・カヤぶき屋根や水車小屋の復元など、農村らしさを出した自然環境整備

・事業推進に必要なソフト整備など

◇公的補助・1地区あたりの事業総額は1億円程度で、岡山県から2分の1の補助。補助対象期間は指定年度から3年間。

 

 

 

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