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<中山間・山村地域振興>生き生きとした地域連帯社会の新たな創造

(取り組みの状況)

群馬県では、過疎対策、山村振興対策をはじめとして、農林業の経営生産基盤強化、地域基幹道路の整備、生活環境の整備、多様な就業の機会確保のための工業導入、地域産業の振興などに取り組んできている。

また、近年では、都市住民の自然とのふれあいや心の安らぎを求める傾向から、中山間・山村地域は保養レクリエーションの機会提供の場としても重要な地域となっており、都市と中山間地域の交流イベント、体験農園、交流施設や観光リゾートの整備に取り組んできている。

このように、中山間・山村地域住民の生活基盤の確保とともに、観光や交流・定住のためにこの地域を訪れる都市住民を温かく迎え入れ、都市住民がふるさとを実感できる地域連帯社会の醸成を進めている。

 

(新時代への県民二一ズ)

県民アンケート調査によると、中山間・山村地域では、公園や道路整備、公共交通、商業施設、老人福祉施設、文化施設、下水道など、公共施設の不足感とともに、学習の場、就職の機会の少なさを指摘する項目が多い。

さらに、県土づくりに関する提案では、「リゾート施設は、県民が身近な施設として利用できるように」「経済発展と環境保全を両立させる方策を」と並んで「農林業を県土保全の方策として重視すべき」が高い。

県民が求める群馬県像については、「自然に恵まれた環境県」が42.7%を得ている。

このように、自然環境を保全しながら、日常の生活を便利にする生活環境の整備が県民のニーズとして浮き彫りになっている。

 

(施策実施の新たな考え方)

自然環境が息づき、地域住民が地域に愛着を持ちながら生き生きと生活できるコミュニティと、都市住民がいつでもふるさとを感じられる心温かな地域連帯社会の形成をめざす。

 

(施策展開の方向)

1) 中山間地域の中心都市の基盤強化の推進

生き生きとした中山間地域を形成するためには、地域の核となる小都市の活力向上が必要不可欠であることから、中心都市としての諸機能の強化を推進する。

 

 

 

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