■事業の内容
(1) 教育活動 [1] 安全講習会 安全講習会は次のとおり10地区で24回実施した。 a.開催場所 徳山地区 4回 呉 地区 2回 倉敷地区 2回 高松地区 2回 松山地区 2回 広島地区 3回 尾道地区 3回 岡山地区 2回 今治地区 2回 宇和島地区 2回 b.開催日数 1回1日、延べ24日 c.参加人員 1回平均 49名、延べ1,186名
d.講習内容 (a) 海上交通法令の周知 (b) 海上におけるマナーの励行 (c) 海難事例からみた海上交通安全対策 (d) 気象、海象の把握の方法等
[2] 実技講習会 実技講習会を次のとおり開催した。 a.開催場所 高松地区 1回 b.開催日数 1日 c.参加人員 41名 d.講習内容 機関故障に関する対処方法及び海難の対処方法
(2) 安全活動 [1] 海上安全指導員連絡調整会議 海上安全パトロール及び現場指導を実施する海上安全指導員の連絡調整会議を、10地区において次のとおり開催した。 a.開催場所 徳山、広島、呉、尾道、倉敷、高松、今治、松山、宇和島 b.開催日数 1日 c.参加人員 10カ所 延べ267名
[2] 海上安全パトロール及び現場指導を10地区において次のとおり実施した。 a.指導回数 徳山地区 131回 呉 地区 50回 倉敷地区 105回 高松地区 230回 松山地区 50回 広島地区 195回 尾道地区 100回 玉野地区 119回 今治地区 112回 宇和島地区 35回 合計 1,127回 b.指導内容 航海計画の内容、航海準備の状況、気象海象の把握、装備品の添え付け状況、機関の整備状況等
(3) 広報活動 [1] 広報誌の発行 a.規 格 B5版 オフセット印刷 16頁 b.数 量 8,000部×2回=16,000部 c.内 容 プレジャーボート等小型船舶の交通安全に関する事項、有識者の意見、海上安全に関する情報等 d.配布先 プレジャーボートの運航者、関係機関、関係団体等 [2] パンフレットの発行 a.規 格 B5版 オフセット印刷 b.数 量 1,000部×2回=2,000部 c.内 容 プレジャーボート等小型船舶の交通安全に関する事項 d.配布先 プレジャーボートの運航者、関係機関、関係団体等
[3] ポスターの作成 a.規 格 A2版 オフセット印刷 b.数 量 500部×1回=500部 c.内 容 プレジャーボート等小型船舶の交通安全に関する事項 d.配布先 プレジャーボートの運航者、関係機関、関係団体等
(4) 海事思想普及活動 [1] 海洋教室 a.開催場所 広島県佐伯郡宮島町包ヶ浦 b.開催日 平成8年9月16日 c.参加人員 112名 d.参加船艇 ヨット3隻、海上安全パトロール艇15隻 ジェットスキー1隻 e.実施内容 少年少女が参加できるイベントを通じての海洋レジャーの楽しさや安全知識の普及啓蒙 (a) 海兵清掃 (b) 安全教室 イ.溺者救助、人工呼吸法 ロ.救急蘇生法(心臓マッサージ等) ハ.結索法 (c) 体験航海(ヨット、モーターボート) (d) その他(海洋生物観察、釣り、ジェットスキー等)
■事業の成果
(1) 教育活動 [1] 安全講習 安全講習会においては、海上交通法令、海上におけるマナーの遵守、気象・海象の把握方法、局地的な地形・潮流等に対した航法、無線電話等連絡設備に関する説明、海上事例をもとに、その安全対策を検討するなど安全意識の啓蒙及び高揚を図るうえで大きな成果があった。
[2] 実技講習会 実技講習会においては、発生件数の多い機関故障に対する事前処置または対処、故障発見及び修理方法並びに模擬船を活用したあらゆる海難の対処方法を受講者に経験させることで技術の向上が図られたと確信する。
(2) 安全活動 海上安全指導員による指導活動は、指導員が直接現場に赴き、関係者に対し航海計画の内容、航海準備の状況、装備品の備え付け状況、機関の整備状況等について相談指導を行うとともに、安全パトロール艇によるパトロールを実施し、海上運航に際しての法令の遵守、マナーの励行などについて指導を行い、事故の未然の防止に大きな役割を果たしている。
(3) 広報活動 広報活動においては、広報誌、パンフレット、ポスター等を作成・配布することにより、プレジャーボート等のユーザーのみならず、海洋レジャーの発展に伴い、今後ユーザーとなる可能性のある人々に対しても、海上安全思想の周知宣伝効果があったものと思われる。
(4) 海事思想普及活動 海事思想普及活動として、広島地区において少年少女を対象とした、安全教育、体験航海、海浜清掃等をメインとした海洋教室を開催したが、開催地が観光地であったことも幸いして、参加者以外に一般の人々も見学するなど海事思想普及のみならず広報的にみても多大な成果があった。
これらの活動は、地道ではあるが、継続して行うことによりさらに効果が期待されることから、今後も引き続き実施して、海上事故の減少と安全で秩序ある海洋レジャーレクリエーションの普及発展に寄与するよう努力したい。
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