■事業の内容
(1) 海難救助等社会貢献者の表彰 [1] 社会貢献者表彰被表彰候補者の推薦依頼 平成8年3月21日開催の第75回理事会の承認を得て、3月25日付で都道府県知事47、都道府県教員委員教育長47、政令指定都市市長12、中央公益法人代表者79、計185団体に平成8年度社会貢献者表彰被表彰候補者の推薦方を依頼した。 [2] 社会貢献者表彰被表彰候補者の推薦書の取りまとめ 平成8年5月31日をもって表彰候補者の推薦を締め切り推薦書を取りまとめた結果、20道府県知事より34名、14道府県教育委員会教育長より30名、3政令指定都市市長より4名、56中央公益法人代表者より81名、計93推薦団体より被表彰候補者149名の推薦があった。 [3] 社会貢献者表彰被表彰候補者の審議・選考(表彰選考委員会) a.第1回表彰選考委員会の開催 開催日時 平成8年8月6日(火) 11:30〜12:15 場 所 (財)日本顕彰会会議室 議事内容 堀会長より、平成8年8月5日付で表彰選考委員会委員長(三條進弘氏)に「平成8年度社会貢献者表彰候補者の選考に関する調査審議」が諮問され、委員長は表彰選考委員(9名)に被表彰候補者149名の功績内容の調査・審議を要請した。 b.第2回表彰選考委員会の開催 開催日時 平成8年9月3日(火) 11:30〜12:30 場 所 (財)日本顕彰会会議室 議事内容 被表彰候補者149名の功績内容を調査・審議した結果、136名を被表彰候補者として選考し、委員長より会長に答申した。 [4] 社会貢献者表彰被表彰者の決定(理事会) a.第76回理事会の開催 開催日時 平成8年9月25日(水) 15:30〜16:00 場 所 笹川記念会館 8階会議室 議事内容 議案「平成8年度社会貢献者表彰被表彰者の決定」により審議した結果、平成8年度社会貢献者表彰被表彰者として136名を表彰することを決定した。 [5] 被表彰者への通知 平成8年10月2日(9月30日付)、平成8年度社会貢献者表彰被表彰者136名に対して、91推薦団体を経由し受賞決定を通知した。 [6] 「平成8年度社会貢献者表彰式典」の開催 平成8年11月12日(火)、国内(38都道府県)135名、海外(米国在住)1名、計136名を東京に招いて、常陸宮殿下、常陸宮妃殿下両殿下のご臨席のもと、「平成8年度社会貢献者表彰式典」を開催した。 a.式典名称 平成8年度社会貢献者表彰式典 b.主 催 財団法人 日本顕彰会 c.後 援 総理府、外務省、厚生省、文部省、運輸省、自治省 d.協 力 財団法人 日本船舶振興会(日本財団) e.開催日時 平成8年11月12日(火) 表彰式 11時00分〜12時00分 祝賀会 12時15分〜13時30分 f.場 所 東京全日空ホテル(東京都港区赤坂) 表彰式 地下1階 「鳳・東の間」 祝賀会 地下1階 「鳳・西の間」 g.被表彰者数 136名 h.被彰状並びに副賞の贈呈 表彰式に於いて、堀会長より受賞者(被表彰者)に対し、表彰状、副賞として銀杯及び記念品代等を贈呈した。(受領代表者・7名) i.出席者 407名 (内 訳) 受賞者 136名 付添介護者及び同伴者 82名 来賓 189名 《受賞者136名》 ◎表彰区分別内訳 人命救助等 21 国際社会への貢献 5 青少年の育成・スポーツの振興 25 文化の振興 10 社会福祉への貢献 37 地域社会への貢献 20 運輸交通への貢献 18 ◎推薦区分別内訳 都道府県関係 33 都道府県教育委員会関係 31 政令指定都市関係 4 中央公益法人関係 68
《主な出席来賓》 ◎後援6府省代表者 総理府 次長 石田 宗秀殿 外務省 大臣官房人事課長 小松 一郎殿 文部省 生涯学習局長 草原 克豪殿 厚生省 社会援護局長 亀田 克彦殿 運輸省 運輸事務次官 豊田 実殿 自治省 大臣官房総務課長 山口 均殿 ◎各国駐日大使館関係者(20ヶ国) 特命全権大使・9ヶ国 (ブルンディ共和国、ホンジュラス共和国、レバノン共和国、タイ王国、ルーマニア、マラウイ共和国、スリ・ランカ民主社会主義共和国、ラオス人民民主共和国、ニカラグア共和国) 臨時代理大使・5ヶ国 (カメルーン共和国、ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国、イラク共和国、トルコ共和国、チェコ共和国) その他(副大使等)・6ヶ国 (インドネシア共和国・副大使、グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国・政治部参事官、パナマ共和国・経済参事官、スイス連邦・文化担当官、ジョルダン・ハシェミット王国・二等書記官、フィリピン共和国・二等書記官)
[7] 被表彰者の事績集「社会貢献者の事績」の刊行等 前記(6)の平成8年度社会貢献者表彰式典に於いて表彰された136名の方々の、功績内容及び表彰式典の概要等をとりまとめた事績集を刊行し、被表彰者をはじめ推薦団体、関係府省庁及び機関、報道機関等に配布した。また、表彰式典の模様を記録したビデオテープを作成し、そのダイジェストを上映したところ、殆どの被表彰者よりビデオテープの配布希望があったことから、被表彰者、都道府県関係等に併せて配布した。 a.表 題 (a) 事績表 「平成8年度社会貢献者の事績 −明るい社会づくりに尽くされた方々−」 (b) ビデオ 「平成8年度社会貢献者表彰式典」 b.仕 様 (a) 事績集 B5版 180ページ (本文 136P) (索引・目次、その他 24P) (カラー写真等 20P) (b) ビデオ イ.式典記録 約50分・VHS ロ.ダイジェスト 約18分・VHS c.数 量 (a) 事績集 700部 (b) ビデオ イ.200本 ロ.150本 d.内 容 (a) 事績集 被表彰者の氏名と写真・功績内容等の他、ご臨席の常陸宮殿下のお言葉、堀会長の挨拶、橋本内閣総理大臣の祝辞、表彰式典(表彰式、祝賀会)の記録写真等を掲載。 (b) ビデオ 表彰式典における表彰の次第を記録。 e.配布先 被表彰者、推薦団体、関係府省庁、報道機関等 (2) 国等から表彰を受けた方に対する副賞の贈呈 平成8年2月28日、運輸省(大臣官房人事課長名)による文書「平成8年度運輸大臣表彰を受ける者に対する副賞の贈呈事業について」を受領、運輸大臣表彰の際の副賞として、金杯10個、銀杯850個贈呈の協力方を要請される。 その後、運輸大臣の各関係功労者表彰の実施に際しては、運輸省大臣官房人事課長名による副賞贈呈の協力方要請の文書を受領し、副賞を贈呈した。 [1] 金 杯 9個 a.平成8年(第43回)交通文化賞表彰 (9個) 日 時 平成8年12月5日(木) 11:40〜 場 所 日本海運倶楽部 受賞者 公的活動、学術研究、技術開発等を通じて、我が国交通文化の向上に著しく貢献された方々。 [2] 銀 杯 768個 a.平成8年度刊行関係功労者表彰 (36個) 日 時 平成8年4月9日(火) 11:30〜 場 所 パレスホテル 受賞者 観光事業に多年精励し、功績顕著な方々。 (ホテル業関係、旅館業関係、旅行業関係、観光レストラン関係、観光関係事業関係) b.平成8年「海の日」海事関係功労者表彰 (300個) 日 時 平成8年7月19日(金) 16:00〜 場 所 運輸省10階共用大会議室 受賞者 海事事業に多年精励し、功績顕著な方々。 (海運関係、船舶関係、船員関係、港湾関係、船員労働委員会関係、海上保安関係、統計調査関係、海をきれいにするための一般協力者関係) c.平成8年(第44回)空の日航空関係功労者表彰 (36個) 日 時 平成8年9月20日(金) 16:30〜 場 所 赤坂プリンスホテル 受賞者 航空事業に多年精励し、功績顕著な方々。 (航空事業関係、航空機乗務員関係、運航管理者関係、航空整備士関係等) d.平成8年(第3回)「鉄道の日」鉄道関係功労者表彰 (98個) 日 時 平成8年10月14日(月) 11:30〜 場 所 新高輪プリンスホテル 受賞者 鉄道事業に多年精励し、功績顕著な方々。 (鉄道事業等振興関係、鉄道業政令関係、踏切保安業務精励関係、鉄道をめぐる一般協力者関係) e.平成8年自動車関係功労者表彰 (295個) 日 時 平成8年10月25日(金) 11:30〜 場 所 運輸省10階共用大会議室 受賞者 自動車事業に多年精励し、功績顕著な方々。 (バス関係、タクシー関係、トラック関係、通運関係、自動車整備関係、自動車販売関係、自動車関連関係、自動車輸送関係) f.平成8年度港湾統計調査関係表彰 (3個) 日 時 平成8年10月31日(木) 9:30〜 場 所 島根県立産業交流会館(第47回全国統計大会) 受賞者 港湾調査に多年精励した関係者(団体)。
■事業の成果
ボランティア活動は、欧米では既に一般的なこととされているが、わが国においては平成7年1月の阪神・淡路大震災で数多くの救助、支援活動が報道され、ようやく広く認識されてきたといえる。 本事業の「(1) 海難救助等社会貢献者の表彰」は、緊急時における人命の救助等に当たられた方々をはじめ、黙々と社会のために尽くされている方々の功労を讃え、顕彰させていただくことを主旨としており、「(2) 国等から表彰を受けた方に対する副賞の贈呈」は、運輸大臣表彰を受けられた方々に金杯又は銀杯を贈呈して、多年にわたる功労をたたえることを主旨としている。 本年度、「(1) 海難救助等社会貢献者の表彰等」では136名を表彰させていただいたが、国の内外において不断の努力を重ねられ、世のため人のために多年尽くされた方々である。自らの危険をも顧みず海難その他の事故や災害に際し人命の救助等に当たられた方々、それぞれの地域においてボランティア精神を発揮され、社会福祉の向上や青少年の指導育成、国際親善・協力、文化・文芸の振興、地域生活の向上、事故・災害の防止等に奉仕された方々、また運輸関係事業を通じて交通の安全を推進された方々など、いずれも明るい社会づくりに貢献された方々である。 本表彰の実施により、これらの方々に感謝の意を表してその功労に報いることは、われわれの生活が、住み良い社会の実現を願う数多くの方々の無償の行為によって支えられていることを、広く一般社会に周知・啓蒙する役割を果たすとともに、明日の社会を担う若い世代に対しても、草の根の活動といえるボランティア活動の重要性を認識し継承されて、“社会貢献活動”をより活性化させる大きな契機になると確信するものである。 また、「(2) 国等から表彰を受けられた方に対する副賞の贈呈」では、当会寄附行為第4条第2号に基づき、運輸大臣表彰を受けられた方に対する副賞として、金杯9個、銀杯768個を贈呈させていただいた。副賞の贈呈対象者は、運輸交通関係事業に多年精励し顕著な功績を挙げられた民間の功労者であり、当会が一括して、交通文化賞受賞者に対する金杯をはじめ、観光・海事・航空・鉄道・自動車の各関係功労者及び港湾統計調査関係者に対する銀杯の贈呈を実施したことは、運輸交通関係事業の発展とこれら運輸大臣表彰を受けられた方への副賞贈呈の円滑なる推進に大きな役割を果たしている。
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