■事業の内容
(1) 名 称 シンガポールにおける船用工業の技術セミナー (TECHNICAL SEMINAR ON NEW TECHNOLOGIES IN THE MARINE INDUSTRY 1996) (2) 会 期 平成8年7月2日〜7月3日(2日間) (3) 開催地 シンガポール共和国 (4) 会 場 THE RITZ-CARLTON MILLENIA SINGAPORE (5) 主 催 社団法人 日本船舶工業会 (6) 協力機関 [1] ECONOMIC DEVELOPMENT BOARD [2] ASSOCIATION OF SINGAPORE MARINE INDUSTRIES [3] JETRO SINGAPORE (7) 講 師 [1] 学識経験講師 2名 a.内 容 FUTURE VISION OF JAPANESE SHIPBUILDING INDUSTRY BY INFORMATION TECHNOLOGY 派遣期間 平成8年7月1日〜7月4日(4日間) b.内 容 TECHNICAL PROBLEMS IN ELIMINATION OF SUBSTANDARD SHIPS 派遣期間 平成8年6月30日〜7月6日(7日間) [2] 業界講師 12名 (8) 受講者 現地海運・造船・舶用工業関係機関、事業所、研究機関関係技術者 290名 (9) パネル展示会社 11社 (10)カタログ配布会社 14社 (11)事務局派遣員: [1] 事 前 1名(職員) 派遣期間:平成8年4月14日〜21日(8日間) [2] セミナー開催時 3名(役員1名、職員2名) 派遣期間:平成8年6月30日〜7月7日(8日間) (12)報告書 規格及び部数:A4版 写真印刷、写真説明オフセット印刷 300部 (13)会 議 [1] 技術セミナー 2回 [2] 派遣講師打合せ会議 2回
■事業の成果
シンガポールは国民一人当たりのDGPが2万US$を超えるアジアの金融・情報センターとして確固たる地位を築きつつある。 造船・舶用工業に関しては、その地理的優位性を生かした修繕業が主たる事業であるが、ここ数年は経済成長に伴う人件費等の高騰により競争力を減じつつあり、シンガポールの伝統的産業というべき修繕業にも陰りが見えている。 しかしながら、代替船建造及び各種基準に適合させる修繕は必要となるため、一定のシェアーは確保出来ると考えられ、また新造部門への質的変換、香港船主のシンガポール移転等による商船隊の拡充、造船所等企業の海外移転等により、シンガポールの造船・舶用工業は競争力を維持発展出来るものと考えられる。 このような状況を鑑み、シンガポールを地域の中心ととらえ、シンガポールのみならず、マレーシア、インドネシア等周辺各国の造船・舶用工業及び海運関係者に本技術セミナーの開催を幅広く案内した。 今回の技術セミナーでは、後援機関として助力戴くことは出来なかったが、シンガポール船主協会の全面的バックアップを得たため多数の海運関係者の出席を得た事及びマレーシア、インドネシアからも出席者を得た事により、前回(91年)をはるかに凌ぐ290名の出席者があったことは本事業の成果である。 また、懇親会及び関係機関視察など出席者と幅広く交流できる機械を設けたことにより、我が国とシンガポールの長年にわたる協力関係を確認出来た事及びシンガポール政府から我が国造船・舶用工業の技術修得のためミッションを派遣したい旨申し出があった事も本事業の成果であると考える。 このように、本技術セミナーを開催したことにより我が国舶用製品の性能及び品質等に関し理解と認識を深めさす事が出来、今後のシンガポール及び周辺各国との取引きの増大、並びに造船・舶用工業、海運関係者との交流促進の一助として貢献したものと確信する。
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