■事業の内容
(1) IMOの船舶排出ガス規制関係委員会資料の検討 IMOで審議された船舶からの大気汚染防止に関する新附属書(案)及びテクニカルコードの修正案について検討した。
(2) 日本提案資料の作成 NO{10}排出規制に関するガイドライン案に対して、計測方法、関連部品の検査、NO{10}計測時にエンジンに装備する補機等について、取りまとめを行った。
(3) 国際会議出席 次のとおりIMOの関係委員会に運輸省からの委嘱により業界代表が出席し、日本意見の反映及び各国関係者との意見交換等を行った。 [1] IMO第38回海洋環境保護委員会 a.派遣場所 ロンドン b.派遣期間 平成8年6月29日〜7月7日 c.派遣員 1名 [2] IMO第39回海洋環境保護委員会 a.派遣場所 ロンドン b.派遣期間 平成9年3月8日〜3月16日 c.派遣員 1名
(4) 報告書の作成 [1] 規 格 A4版 オフセット印刷 65頁 [2] 部 数 100部
■事業の成果
これまで、船舶からの大気汚染のための規則は行われていない状況であったが、地球環境保全対策の一環として国際海事機関(IMO)において国際的な規制を実施するための検討が進められようとしている。 これに対して、船舶からの大気汚染防止に関する規則は、わが国の海運、造船舶用機関業界においても多くの影響を与える事項であるため、その規則の策定が検討されている段階において、積極的に参加、協力して日本意見の反映に努めてきたことは、国際的に統一され、受け入れ可能な規制の具体化に向けて大いに貢献し、さらに環境保全の進展と関連技術の向上に寄与するものと確信する。
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