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■事業の内容

(1) 海洋開発関連の国際会議・展示会の出席
 [1] OTC96への出席
  ・平成8年5月6日〜9日、米国テキサス州ヒューストンで開催されたOTC96への出席のため職員を派遣。
  ・併せてODP−TAME、シービーム・インスツルメンツ社、エマーソン・アンド・カミング社の在米研究期間、メーカーの視察・調査を実施。
 [2] OMAE96への出席
  ・平成8年6月16日〜20日、イタリア国フィレンツェで開催されたOMAE96への出席のため職員を派遣。
  ・併せてエジンバラ大学、ART社等の在英研究期間、メーカーの視察・調査を実施。
 [3] OCEANS96への出席
  ・平成8年9月23日〜9月26日、米国フロリダ州フォートローダーデールで開催されたOCEANS96への出席のため職員を派遣。
  ・併せてNSWC、カーデロック研究所、SIMRAD社、シーリング社等、在米研究機関、メーカーの視察・調査を実施。
(2) 海外の研究者・技術者の招聘
 [1] 沿岸域生態系に関する研究者の招聘
   平成8年10月7日〜16日、ストックホルム大学よりHans Ackefors 教授を招聘。
 [2] 深海生物研究の研究者の招聘
   平成8年12月9日〜14日、米国ラトガー大学よりRobert C. Vrijenhoek 教授を招聘。
 [3] 極域海洋研究の研究者の招聘
   平成9年3月7日〜3月16日、米国ミシガン大学よりKurt Metzger 博士を招聘。
(3) 国際協力の推進
 [1] 米国、ウッズホール研究所
平成8年5月19日〜26日、研究協力推進のため職員を派遣。併せてベドフォード海洋研究所、ダルハウジイ大学、カナダ海洋研究所の在カナダ研究機関の視察・調査を実施。
 [2] 米国、ミシガン大学
   平成9年1月20日〜29日、研究協力推進のため職員を派遣。併せて米国航空宇宙局ゴダート宇宙飛行センター、カナダ、大気環境庁気候モデル解析センター等の研究機関を訪問。
 [3] 米国、スクリプス海洋研究所
   平成9年2月5日〜15日、研究協力推進のため職員を派遣。併せて国際深海掘削計画・執行理事会出席、国連・海洋問題及び海洋法本部を訪問。
 [4] 米国、太平洋海洋環境研究所
   平成9年2月23日〜3月2日、研究協力推進のため職員を派遣。併せて米国国家科学委員会海洋研究部会会合出席等を行う。
(4) 太平洋海洋観測ブイネットワーク・ワークショップの開催
  平成8年5月29日〜31日、青森県むつ市において同国際ワークショップを、内外の研究者・科学者及び関連省庁等より関係者を集めて開催。

■事業の成果

(1) 海洋開発関連の国際会議・展示会への出席
 [1] OTC96への出席
   海底石油探査技術、海底石油掘削技術等に関する論文発表、海洋構造物関連、掘削関連の展示会を中心に情報収集を行い、センターの進める科学的深海掘削研究にも応用可能な最新技術の動向を把握した。
 [2] OMAE96への出席
   海洋エネルギー利用技術としてセンターが開発中の沖合浮体式波力装置に関する発表を行い、研究成果を広く内外に紹介する機会を得た。また大水深における掘削技術の有効利用等海洋石油開発関連の技術開発の動向を把握した。
 [3] OCEANS96への出席
   21世紀に期待される沿岸海域をテーマとして、海洋調査・研究、海洋機器開発に関する最新の情報を得ることができた。また、高圧水槽、耐久容器、マニュピレーター等、深海調査関連機器の開発に関する最新の動向を把握した。
(2) 海外の研究者・技術者の招聘
 [1] 沿岸域生態系に関する研究者の招聘
   沿岸域研究の各課題に対し各種提言を得るとともに、スウェーデンにおける沿岸海域管理に関する講演及び声帯関連研究に関する幅広い分野について意見交換を行うことができた。
 [2] 深海生物研究の研究者の招聘
   米国との国際共同研究について意見交換を行うとともに、センターが実施した国際シンポジウムにおいて講演を行い、研究成果を内外に紹介することができた。
 [3] 極域海洋研究の研究者の招聘
   極域海洋観測研究に不可欠な係留系による海氷観測技術に関する研究成果を講義・講演等を通じて紹介を受けることができた。
[4] 海洋観測研究の研究者の招聘
   海洋音響トモグラフィー信号処理に関する研究成果をセンターが主催した国際ワークショップ、海洋音響学会講演会等を通じ内外に紹介できた。
(3) 国際協力の推進
 [1] 米国、ウッズホール研究所
   今後の研究協力を円滑に行うため、予算の現状、研究管理、人員管理等について情報・意見交換を行うとともに、同研究所のイオン加速器、AMS質量分析器等の最新機器を視察した。在カナダの主要研究所も併せて訪問し研究協力のための意見交換を行うことができた。
 [2] 米国、ミシガン大学
   海洋変動の地球規模の観測技術について双方の研究計画、実施内容について情報・意見交換を行った。併せて在米の地球規模観測研究に関する研究所を視察する機会を得た。
 [3] 米国、スクリプス海洋研究所
   深海掘削計画、地球フロンティア研究計画等に関する意見交換を行った。併せて国連海洋法本部を訪問、海洋法施行下での研究航海の実施における諸問題への理解を求めた。
 [4] 米国、太平洋海洋環境研究所
   現行研究協力協定の改定及び地球フロンティア研究等新たな研究分野における研究協力に関する意見交換を行った。国家海洋委員会部会での講演を通じ海洋科学技術に関する日米協力の現状と将来について紹介及び提言を行う機会を得た。
(4) 太平洋海洋観測ブイネットワーク・ワークショップの開催
  エル・ニーニョ、南方振動現象、モンスーン等海洋気象現象に関する最新の研究結果が報告された。また、センターにおける海洋観測ブイの研究開発、ブイの展開計画等について内外に紹介し、今後の課題、国際的協力体制等について意見交換を行う機会を得た。





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