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■事業の内容

1.事業内容
(1) 技術開発調査研究
 [1] 下記の調査依頼会社7社と請負依頼委託契約を締結した。
  a.三信船舶電具(株)
   課題名:電気器具の国際規格対応と安全性向上のための調査研究
  b.ダイハツディーゼル(株)
   課題名:舶用ディーゼル発電機関における排出NO{10}変動因子の調査研究
  c.(株)浪速ポンプ製作所
   課題名:船舶用高速ポンプの調査研究
  d.ヤマハ発動機(株)
   課題名:小型舶用ディーゼル機関の2段過給装置に関する調査研究
  e.ナカシマプロペラ(株)
   課題名:高性能フラップ舵に関する調査研究
  g.(株)トキメック
   課題名:オートパイロットの新制御方式の調査研究
 [2] 請負依頼委託先7社に対して中間進捗状況の報告を受け、当初の計画どおり進められていることを確認した。
 [3] 調査依頼委託先7社に対して調査研究終了にともない実施内容の報告を受けた。その結果、それぞれ適正に実施されたことを確認した。
 [4] 第3回技術開発調査研究委員会を開催し、調査課題について実施経過、調査研究の成果等について報告を行った。また、平成9年度の調査研究課題を決定した。
(2) 内外技術開発資料等調査
 [1] 海外技術文献情報
  a.海外技術文献情報作成のための購入資料について、調査、検討を行った。その結果、化学技術振興財団の持つデータバンクから本件に関する情報の入手先とし、掲載内容を適宜選択、抽出したものを和訳してとりまとめることとした。
  b.海外技術文献情報作成のための掲載内容の検討を行った。
  c.海外技術文献情報を印刷、会員会社他に配布した。
    印刷部数  300部
    配布先   会員・賛助会員  246部
          関係官庁他     38部
          その他       16部
 [2] 漁船・鋼船の機関室の設計・施行に関するアンケート調査
  a.漁船・鋼船の機関室の設計・施行に関する調査内容について検討を行った。また、本調査を遂行するために、ヤンマーディーゼル(株)他に調査業務を依頼し、実施することとした。
  b.中小造船所21社に対して、「漁船・鋼船の機関室の設計・施行に関するアンケート調査」を実施した。
  c.中小造船所6社に対して、「漁船・鋼船の機関室の設計・施行に関するアンケート調査」に関する実態調査を行った。
  d.「漁船・鋼船の機関室の設計・施行に関するアンケート調査」の終了にともない報告書の提出があった。
 


■事業の成果

我が国舶用工業の国際競争力及び技術ポテンシャルの低下が懸念されている。このような状況であって、舶用工業の経営基盤、技術水準の向上を図り、我が国の舶用工業製品の国際競争力を強化するため舶用工業及び舶用工業製品の技術開発調査研究を実施したことは、我が国舶用工業における技術開発の推進に大きく寄与できたものと確信する。
 本年度実死の調査研究の7課題は、当初の計画どおり遂行され、それぞれ十分な成果を得ることができた。
 特に、経営基盤の脆弱な中小企業に於いては、技術開発調査研究に対する関心を高め、もって経営基盤の強化、国際競争力強化への意欲を促進できたことは、大いに意義があった。
 また、技術開発動向等の最新情報をとりまとめ、会員はもとより関係方面に広く配布し周知できたことは、舶用工業製品のニーズ、シーズ等に関する情報を側面から支援できたことは大変意義のあったものと確信する。





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