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■事業の内容

(1) 地域リーダー育成事業
   文化育成を一般市民が自ら行い、近い将来“創造??できるようになるための講座
 [1] 魔法の学校
  a.開催場所  サンシティ会議室・私立公立施設
  b.開催期間  平成8年5月〜平成9年2月(計17回)
  c.内 容   社会・教育・文化の専門家と公募での講師を交え、子供・親子に身の回りにある不思議、本質を気づく為の手掛かりを与えた。
  d.受講者数  38人
 [2] 舞台製作講習会
  a.開催場所  サンシティホール
  b.開催期間  平成8年4月〜10月(計4回)
  c.内 容   平成7年度事業(初級)の継続として、中級3回、初級1回を実施し、さらに中身の濃い講習会を行った。
  d.受講者数  一般参加者  67人
         高校生の部  25人 
 [3] プロデューサー講座<2>期生
  a.開催場所  サンシティ会議室
  b.開催期間  平成8年5月〜9月(計4回)
  c.内 容   平成7年度の<1>期に続き、音楽・出版・イベントのプロが、市民一般を対象に企画・製作の方法を指導。
  d.受講者数  36人
 [4] 文化リーダー育成講座
  a.ガムランワークショップ
    身障者から健常者、こどもからお年寄りまでが、民族音楽(ガムラン)を通して、音楽の本質に触れた。
   (a) 開催場所  サンシティホール(大ホール)
   (b) 開催期間  平成9年2月14〜16日(4コース) 
   (c) 受講者数  63人
b.新しい音楽表現のためのワークショップ
    合唱音楽や世界のファミリーソングを指導可能な、主として音楽大学卒業生で希望する市民リーダーに募り、金曜・夜のコンサートで作品(音楽)の発表を行った。
   (a) 開催場所  サンシティホール・東京芸術劇場
   (b) 開催期間  平成8年6月〜9月(計10回)
   (c) 受講者数  45人
 [5] 彩の国・文化育成講座
  a.開催場所  サンシティホール  
  b.開催期間  平成8年4月〜9月(計9回)
  c.内 容   彩の国・歌のおねえさん&おかあさん&ファミリーコンクール受賞者を対象に、地域の文化活動が可能となるように、歌・ステージソング・話し方のレッスンを実施した。
  d.受講者数  137人(9回延べ数)
 [6] 音楽・夢クラブ
  a.開催場所  サンシティホール
  b.開催期間  平成8年4月〜平成9年2月(計22回)
  c.内 容   市民を対象とした音楽の構造・本質・楽しみ方・参加の仕方そして持っている技術を生かした“表現?? まで可能な講座として実施し、総合的に音楽に親しむクラブとして展開した。
  d.受講者数  23人
 [7] 歌える会<3>・<4>・<5>期
  a.開催場所  サンシティホール
  b.開催期間  平成8年4月〜6月(計10回)
  c.内 容   前年に引き続き、市民の歌の初心者を対象として、参加者ひとりひとりが、自己表現可能なように歌の技術指導を行い、最終回では各自の成果発表(ミニコンサート)も行った。
  d.受講者数  <3>期 10人  <4>期 15人  <4>期 10人    
(2) “こどもの日”特集  こどもの日「りつこおねえさんといっしょに」
 [1] 開催場所  サンシティホール(小ホール)
 [2] 開催期間  平成8年5月6日 
 [3] 内容    童謡歌手の第一人者「大和田りつこ」さんを迎え、市民より一般公募で集まった「こどもの日児童合唱団」とが、ステージ上で歌を通したコミュニケーションを図り、会場と一体となったステージを繰り広げた。
 [4] 参加人数  一般参加者 31人  一般入場者 336人
(3) 歌ってキンコン館(カン)!〈第2回目〉 
 [1] 開催場所サンシティホール(小ホール) 越谷市くすのき荘  
 [2] 開催期間  平成8年9月8日
 [3] 内容    地域の人々がだれでも参加できる童謡・唱歌・抒情歌の「のど自慢大会」として、多くの市民がステージに立ち、自慢ののどを披露した。また、歌のおかあさんたちによる老人福祉への出前コンサートも行った。
 [4] 参加人数  一般参加者 25人(組)  一般入場者 212人 
(4) 現代芸術の夕べ  13日・金曜夜コンサート
 [1] 開催場所  サンシティホール(小ホール)
 [2] 開催期間  平成8年9月13日
 [3] 内容    簡単な解説のもと、リコーダー奏者鈴木俊哉氏のコンサートや、ワークショップリーダーの作った最先端の音楽を発表することで、会場全体で“不思議な音空間”を体験した。
 [4] 参加人数  セッション参加者 27人  一般入場者 107人
(5) 世界の音楽に親しもう!〈第2回「国際音楽の日」記念コンサート〉
 [1] 開催場所  サンシティホール(小ホール)
 [2] 開催期間  平成8年9月29日
 [3] 内容    バリガムラン奏者クリスティ・スマルサ氏、皆川厚一氏を迎え、コンサート&ワークショップを実施。アーティストと参加者がステージいっぱいに一体となる実践を行った。
 [4] 参加人数  ワークショップ参加者 28人  一般入場者 187人
(6) せんげん台児童合唱団 第一回定期演奏会〈歌のプロムナード〉
 [1] 開催場所  サンシティホール(小ホール)
 [2] 開催期間  平成8年10月27日
 [3] 内容    初代・歌のおかあさんグランプリ受賞者「浅野由紀」の主催する、せんげん台児童合唱団の初コンサートとして、地域の文化づくりのひとつの成果発表をした。当日は、ゲストとして田中星児を迎え楽しいコンサートとなった。
 [4] 参加人数  せんげん台児童合唱団 78人  一般入場者 450人
(7) 第2回「みんなでつくる“サンシティクリスマスコンサート”」
 [1] 開催場所  サンシティホール(大ホール)
 [2] 開催期間  平成8年12月23日
 [3] 内容    市民参加事業の一年の集大成として、市民文化リーダー(歌のおねえさん&おかあさん)を中心に、一般公募で参加した団体等が、プロのオーケストラをバックにクリスマスソングで綴る盛大なコンサートとして実施した。
 [4] 参加人数  彩の国・歌のおねえさん&おかあさん&ファミリー  25人
         クリスマス児童合唱団               30人
         クリスマスファミリーコーラス           32人
         東埼玉フィルハーモニー合唱団           28人
         越谷女声合唱団                  18人
         一ノ蔵男声合唱団                 21人
         せんげん台児童合唱団               51人
         初代・歌のおねえさん&おかあさん         16人
         弥栄町楽しく歌う会                29人
         サンシティポップオーケストラ           26人
                             総数  302人
         一般入場者 950人
(8) 第2回「みんなでつくる“サンシティニューイヤーコンサート”」
 [1] 開催場所  サンシティホール(大ホール)
 [2] 開催期間  平成9年2月2日
 [3] 内容    各文化団体・プロの声楽家・市民一般参加団体が、プロのオーケストラの演奏で、邦楽・洋楽の二部構成でのコンサートとして実施した。
 [4] 参加人数  越谷市邦楽協会      58人         越谷市日舞協会      21人         和太鼓龍虎流越谷龍虎太鼓 14人         和太鼓舞         15人         オペラソリスト       7人         ニューイヤー混声合唱団  117人         埼玉室内オーケストラ   32人     総数 264人
         一般入場者 856人        
(9) 第3回・歌のおねえさん&おかあさん&歌のファミリーコンクール/グランプリ大会
 [1] 開催場所  サンシティホール(小ホール)
 [2] 開催期間  平成9年3月2日
 [3] 内容    童謡・唱歌・抒情歌を課題曲に歌の好きなおねえさん、おかあさん、そしてファミリーの参加者を全国より募集し、歌およびパフォーマンスにより入賞者を決定した。
         以後、“地域文化リーダー”となりうる人材の育成を図った。
 [4] 参加人数  応募者 194人  一般入場者 317人 

■事業の成果

“歌”による「街おこし」運動として3年計画でスタートした本事業は、平成8年度で2年目を終え、1年目の成果をもとに“文化リーダー”の育成に努めながら「歌による市民文化の育成活動」に取り組んできた。
 今年度は前年からの継続した事業をはじめとして、将来の文化リーダーを担う文化育成講座「魔法の学校」等の新規事業にも着手した。
 地域文化の活性化には、それぞれの地域に“文化リーダー”の存在が欠かせないものであり、それらの人の輪が友を呼び、次世代を育成し、街の大きな文化の創造へと繋がっていくものであると考え、その実践例では「歌のおねえさん&歌のおかあさん&歌のファミリーコンクール」を経て、それぞれが自立したなかで「草の根運動を展開し、地域に歌のサークルが生まれ、また近隣の市で「童謡の名作・新作に親しむ会」の活動が始動するなど、各地域に“歌ごえの輪”が広がってきた。
 また、ワークショップ・リーダーの育成講座では全国から音楽家、教員、演奏家、音大生、そして市民などが参加して、全国規模となったこの講座の影響力は非常に大きいものであった。
 さらには、各種の講座においても着実に参加者が増加するなかで、市民自らが手づくりが出来るような「プロデューサー講座」「舞台製作講習会」なども継続しながら、市民文化の向上に繋げてきた。
 このように2年目の成果は、市民文化の完成に大きな布石として残され、次のステップである市民自らの手で作れるオリジナルの創造文化へと繋がっていくと思われる。





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